第76話 敵は食べる物
第三王子の発言にもう既に帰りたくなってきた。諸手を挙げて喜んでもらえる……等と言う事は思ってもいなかったが、ここまで言われていい気はしない。
「私達は魔獣氾濫の際に討伐した経験が有ります。少し時間を稼ぎますので迎撃態勢を整えてください」
「お前は何を言っている。まだ魔獣はここまで来ていない。何の時間を稼ぐと言うのか?」
「もう少しで左前方より50体近くの魔獣が現れます。それを討伐いたしますので我が部隊の戦力をご確認ください」
「どこに敵が居ると言うのか?適当な事を言うな……」
その時隣国の偵察部隊から左前方より40体以上の魔獣接近という報告が入った。
それを聞いた第三王子は
「お前たちが連れてきたのか?!」と怒っていたが
「私達は反対側から貴国の兵に案内されてきましたが」と言うと今度は反撃のつもりなのか
「貴殿が先ほど言っていた魔獣が来たのだ。一体も逃すことなく貴殿たちの部隊で倒せるのか見せてもらおうか」と言ってきた。
魔獣たちには悪いがこの怒りをぶつけさせてもらおう。
「このまま前進し最前線へと出て攻撃する」と私が言うと部隊の皆はついて来てくれた。
ここからは失敗できないお芝居の始まりだ。
私が火の魔法で攻撃すると言うと火属性の人たちが攻撃態勢になるが実際は何もしない。
「攻撃開始!」
と私が言って私だけが攻撃する。魔獣1体に対して誘導弾で1発のみ……計50発で50体の魔獣を全て倒した。
あれ?倒したのに私の部隊も隣国軍も何も言わない……戦場は非常に静かだった。
その後地面が揺れるほどの皆の声が響いた。
私は意味が分からないので近くの隊員に聞いた
「何で最初静かになったのかな?」
聞かれた隊員は興奮しながら言った
「ツバキ隊長、私は初めて魔獣と戦闘したのですが、普通複数人で相手してやっと勝てると聞いていました。隊長一人で50体ほどを一撃で倒すとは思ってもいなかったので驚きました。噂では33対1で完勝したと聞いていましたが本当だったとは……」
「驚いてたのね……まあこれから先もうまく行くかは分からないけどよろしくね!それと前回の戦いは33対4ですから。1では有りませんよ」
「わ、分かりました。これから先もよろしくお願いいたします」
その後落ち着いてから隣国軍の方と話し合い倒した魔獣の肉は貰える事となった。
「では私達が倒した魔獣の肉は貰いますね」
「はい。貴女の部隊が倒した分はお好きなようにしてください」
「ありがとう」
「少し聞いてもよろしいですか?その肉はどうされるのですか?」
「今から焼いて食べますよ。残りは保存しておきます」
「えっ?魔獣の肉を食べるのですか?!」
……そうだった普通は食べないの忘れてた。
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