第75話 隣国へ
ゼファー様との会話も終わり、軍の担当者に声を掛けたらもう部隊の編成が殆ど終わっていると聞き、集合している場所へと向かい近くまで来た時に少し離れた所からこちらを見ていた人達から、
「あれ門の所で……」とか「……ってどういう関係なのだろう?」と小さな声で話しているのが聞こえた。
何を話しているか良く分からなかったが、皆の前に行き担当者から隊長だと紹介された時、先ほど話をしていた人達は顔が青くなっていた。こういう時は放置がいいのかと思ったが、これから戦闘をしに行くのにこのままでは良くないかなと思い声を掛けた。
「少し顔色が悪い様ですが大丈夫ですか?」
「申し訳ありません」
「何を謝っているのですか?」
「あの……門の近くで話しているのを見かけて……貴方がツバキ男爵とは知らなかったので……」
「あんな分かりやすい場所で話していたのに別に聞かれても問題ありませんが」
「会話の内容が男女逆の様ですが美男美女でお似合いだと思いますよ」
「何か勘違いしておりませんか?あの方は私の先輩で仲の良い友人ですよ?」
「あれ?何か一緒に行きたがっていたので婚約者かと思ってました」
「今は婚約者では有りませんよ。でも私の事を大切に思ってくれているようです……ごめんなさい何言ってるんだろう」
「こんな言われ方は嫌かもしれませんが救国の天使様って普通の女の子って感じなのですね。もっと怖い方なのかと思いました。戦場での話は色々な方から聞いておりますので」
「何を聞いているのか怖いですが私はこんな感じです。救国のとか殲滅のって言われておりますが、自分では普通の女性だと思われたいと思っています」
話していくうちに先ほどの人たちも笑顔になってきた。出来たら笑顔で帰ってきたいとおもうが、魔獣たちも生きるために必死だろうな。
翌日にはすべての準備が終わり出発する事となった。カルミアは領地の仕事を任せているので来れなかったが、ゼファー様とサザンカやローズマリーが見送りに来てくれた。
馬車での移動は快適だった。中央市から北東に向かった先に目的の隣国は有るのだが到着までは数日かかる。今回は国が色々準備してくれているので移動、野営は快適だった。
数日後国境を越え隣国の兵に案内されて前線へと来たのだが……そこの責任者が第三王子だった。私達が到着するなり「責任者を出せ」と言い私が「自分が隊長のツバキ男爵です」というと激怒した。
「ここは魔獣にもうすぐ襲われるかもしれないのだぞ!女子供の集まりを連れて来るとは……貴国は我が国の事を諦めたのか?」
魔獣より強敵かもしれない……
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