第69話 休息も仕事
私ツバキは裏技や魔獣の氾濫でレベルが上がり魔力も増え使える魔法も増えた。でも恋愛に関しては初心者……それ以下かもしれない。前世だと思われる記憶が有るから結婚に抵抗が有る。
しかし私も成人して婚約者も居ないと言うのが貴族の当主としては良くないのは分かっている。一応私の事を好きだと言ってくれている人は居るのだが……。最近そのような事ばかり考えて集中力が落ちている。
こういう時には逃避……ではなく休息も必要だと前に氾濫が有った北市の北部まで視察と言う名の食料の調達にやって来た。当然周りの人には反対されたが私が移動魔法を使うと誰も追っては来れない。
適当に魔獣を探していると珍しく同業者の様な人たちと出会った。
「君は一人か?」
「そうです」
「こんな所に一人で来て……とりあえずもう少しで俺達は街に戻るから一緒に行こう。ここは危険だ」
「ありがとう。慣れているので大丈夫です。それより右前方から魔獣が接近してますがどうします?一頭だけですが少し大きそうですね」
「適当な事を……言ってる顔ではないな。分かったありがとう。俺達に任せてくれ」
「魔法使いが居ないようですね……では私が壁を作るので壁に魔獣が当たったら攻撃してください」
魔法で魔獣の進路に壁を出して衝突した所に彼らが攻撃して倒した。
「無事に倒せましたね。その魔獣のお肉少し分けて貰っても良いですか?」
彼らはそんなものでいいのかと言う顔をしながら答えた
「こんなに簡単に倒せたのは君のおかげだ。肉なんかいらないから全部渡すよ」
「ありがとう!ではここで少し食べますか?」
彼らは少し言いにくそうに言ってきた
「魔獣の肉は加工しないと食べたら体に悪いし美味しくないんだよ」
「今ここで魔力を抜くので大丈夫ですよ」
「魔力を抜く?」
「魔力を抜いたら美味しく食べられますよ。とりあえず焼く準備しますね」
「焼く準備をするって……その道具何処から出したの?」
「魔法ですよ」
一人が何かを思い出したように言った
「魔法……複数属性で若い女性……もしかして”救国の天使様”ですか?」
「この辺りではそう呼ばれているのですか?中央市の辺りでは殲滅の魔女とか殲滅の天使とか呼ばれてたりもしますね。遅くなりましたが私はツバキと申します」
「あの貴族様ではないですか?」
「一応男爵ですが今は個人で冒険者として来てますから敬語とかやめて下さい。多分私の方が後輩です」
「ありがとう正直助かる……肉一緒に食べても良いのか?」
「よかったら一緒に食べませんか?焼くのは得意です」
何か優しそうな人たちと出会った。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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