第66話 選択
希望者は極力採用する気でいたが、そんなことしたら他領に侵略の意思が有ると勘違いされる……以前に予算も無い。どうしようかと考えながら受付してくれる人と相談した。
「これだけ来られるてもそんなに大きな軍隊は要らないのに……何かいい手はないかしら?」
「もし何かこういう人が欲しいとか言うのが有りましたら対象の方のみ採用されれば良いかと」
「そうね……好戦的な人は要らないわ。どちらかと言うと敵を見付けたら逃げられるような人がいいかな」
「それは……軍隊として大丈夫なんですか?」
「何でも逃げろではないわ。無謀な戦いはしない方がいいのよ。敵を見付けたら一人で戦うのではなく後方の仲間に連絡して迎撃準備ができるような人が良いの。時間だけ稼いでくれたら私も参戦出来るし」
「でしたら偵察等が得意な人が居たら良いですね。でも……そう言う方ってどこかの間諜とかの可能性は?」
「まあ邪魔しないのなら見られて困るものはないわ。単純に防衛用の軍隊ですし。本当は防衛隊位で良かったのですが……魔獣は強いからねこの前みたいに複数で来られると困るのよ」
「この前……33対1で完全勝利したって話ですか?」
「33対4だから!他にも戦える方は居たのよ(戦ったとは言ってません)」
「そ、そうですか。分かりました。でも33対4でも普通なら絶望的な戦力差ですけども」
「そうね。だから、まあ無謀な事はしないような人がいいかな」
「あと、魔法使いの方も多く来られているのですが。その方達は給金は要らないから魔法を研究したいと」
「何それ怖い」
「怖いですか?魔法教えるだけで無料で働いてくれるなら良いではないですか?」
「ま、魔法は使い方次第で簡単に命を奪うから安易に教えられないのよ。と言うか妹以外に教えた事無いから自信も無いわ……。給金は普通に払うので普通の方と同条件にしましょう」
「分かりましたそうします」
普通に数日で決まるだろうと思われた防衛軍の募集は予想外の時間がかかったが元々好戦的な人が多く集まっていたのも有り残った人は少なかった。少ないと言っても当初の予定よりは多かったが面接した結果大半の人は採用となった。
雇用した人の大半は他領からだったので一応王宛に確認はしたが無理な引き抜き以外は大丈夫だと返事が来たのは良かったが、住む所が足りないという問題が発生した。
軍用の寮の建設も依頼したが間に合わないのでまた魔法で家を作る事となった。
魔法で家を作るのを多数の魔法使いが見に来たが……
見ても何も分からないと思う。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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