第61話 いただきます
皆の反応を見ていた王たちは驚いた。
「魔獣の肉を食べるのか?と言うよりも食べられるのか?」
それに対してツバキは
「食べられますよ。但し魔法を使って魔獣の肉の中に残った魔力を抜いてからになりますが。意外と美味しいですよ。食べてみますか?」
言ってから気が付いた王に対して魔獣の肉を食べるか聞くのは失礼ではないかと。
しかし王は嬉しそうに「食べてみたいな」と答えた。
今までに王に目の前で肉焼いて食べさせた人は居るのだろうか?等と考えながら、何時もの様に少し離れた所で解体して肉を焼いて近くに居た人たちも一緒に食べた。
「いつも召し上がられている肉と比べたら美味しくないかもしれませんがこれが魔獣の肉です」
「意外と旨いぞ」
「お口に合いましたようでよかったです」
「それよりも、貴殿は倒した魔獣を自分で解体して調理までするのか?」
「はい。一応私も冒険者なので。魔獣相手でも命を頂いた以上肉も無駄にはしたくはないので」
「そうか……まあ貴族としては思う所が無い訳ではないが、住民との関係が良さそうなので安心した」
「ありがとうございます」
食事後王達を城まで送ったが最後に「温泉も魔獣の肉も気に入ったからまたよろしくな」と言われた。
また来るのですか……?
王たちと別れた後ゼファー様にお礼を言った。
「今日は助けて頂きありがとうございました」
「いや、俺何もしてない気がするのだが?」
「居て頂けるだけでこちらとしては助かりましたが」
「そうか、まあそれならばいいが少し話をしてもいいか?」
「私でよかったらお聞きしますよ」
「前は君の先輩として色々な事が出来てると思っていたのだが、最近の君を見てると自信を無くしてしまってな……。当然君が悪いのではなくて私自身の心が弱いからなんだが、君の今日の行動を見てると、その何て言うか、いい成績を取るための努力というか他人と競うための努力ではなく自分自身が生きていくための能力を高めているのだなと思って」
「そうですね。この国から逃げ出しても生きて行けるようなことを学びました」
「俺達は家の評価を下げない為に他人に負けるなと言われて育って来た。だから君と同じ様な生き方は俺にはできないだろう。でも、いやだからかな?周りから何を言われても自分を信じて成長できる君に惹かれているんだ。前は家の為の婚約の話だったが、今は一人の男として君と結婚をしたいと思っている。まだまだ君の伴侶として未熟なのは分かっているが……この気持ちだけは覚えていて欲しい。……たとえ今の家を捨てる事となっても君と歩んでいきたい。
多分これが初恋なんだと思う。家族やほかの貴族よりツバキの事の方が気になるんだ。こんな風になったの初めてで君に会ったら何を言ってしまうか分からないから最近会えなかったんだ」
え?待って。告白ですか?魔獣相手より緊張してきたんですけど……
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