第60話 視察
意外にも王とはすぐ会える事となり、何の事で呼び出されたのか分からなかった為緊張していたが挨拶を終わると王が発言した。
「貴殿の領内にある温泉というのがいいらしいな。儂はよくわからんが王妃が行きたいそうでな、一旦視察という事でその温泉に行こうと思うのだが」
「何名で来られるのでしょうか?」
「儂と妻だけだ」
「護衛の方は?」
「貴殿が居るのに必要か?」
「私では、魔獣相手の戦闘には自信が有りますが対人は経験が有りません。最低数人の護衛の動向をお願いいたします」
「分かった2人連れて行く。それならいいか?」
「分かりました。ご予定の日時は?」
「今日今からで夕方には戻れるか?」
「出来ますが……食事の準備など出来ませんがそれでよろしいのですか?」
「偶然今日は予定が空いている。今から準備するので少し待ってもらえるか?」
待っている間ゼファーにお願いした。
「ゼファー様。今回同行をお願いしてもよろしいですか?」
「何故私が必要なのだ?」
「王様相手に会話とか自信が有りません。出来たら助けて頂きたく……」
「私で役立つなら同行しよう」
「ありがとうございます」
王たちの準備が終わると直ぐに魔法で温泉付近に移動した。
皆移動魔法の存在を聞いてはいたが実際に体験して驚いていた。
特に何事もなく入浴を終わらせ、近くに建設中の温泉宿の視察をしていた時に魔獣の気配を感じた。
「今すぐ皆様を王都まで送りますので戻っていただいてよろしいですか?」
王はツバキに「何が有った?」と聞いて来た。
「30頭以上の魔獣が近付いてます」
「貴殿なら余裕で勝てるのではないか?」
「一応念の為戻っていただいた方が安全かと……」
「ここに居る人達はどうする?」
「直ぐに戻り守ります」
「時間の無駄だ。護衛一人を残して4人で討伐を頼む」
「分かりました。では護衛の一人をお借りします」
護衛の一人は借りたが王たちの近くに居て貰った。もし別方向から来た時に対応できるように。
敵の気配を詳しく調べると大型の魔獣が33頭いる事が分かった。
「ゼファー様33対4で戦う事になりました。負ける気はしませんが何故か嫌な数字に感じます」
「普通1体相手でも厳しいからな、まあツバキ殿なら簡単なのか……」
「敵付近まで魔法で移動しますね」
魔獣の見える所まで移動し魔法で攻撃して簡単に全滅させた。
皆の所に戻ると「もう終ったのか?」と驚かれた。
どのような魔獣だったのか聞かれたので、現物を確認したいか聞いたら見たいとの事だったので魔法で収納していた33頭を出すと皆驚いていた。
地元の人たちは「肉だ!」と喜んでいた。何この温度差……
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