第59話 道路
最初は此方が女ばかりなので女性のみ温泉に招待をしていたが途中から家族限定で男の人も許可した。
別に参加者が減ったからではなく、男性にも良さを知ってもらった方が道路建設の許可を貰いやすいからだった。
最初に女の人の興味を惹けたのは大きかった。すぐに男性にも良さが広がり、有間地区までの道路の建設とその途中に宿場町のようなものが作られる事となった。
その結果人口は急に増えて行き温泉宿の建築、接客も領内の人で出来るようになった。
有間地区と名付けていた場所に北市有間区と正式名称が付き、新たな街を作った功績により領地が少し広くなった……普通なら喜ぶ所なのだろうが私は温泉だけあればいいのですが……。
後日、カルミアとサザンカがお祝いと言う名目で泊りに来た。
「ツバキ、温泉に入ってきていい?」
「カルミア……来た第一声がそれですか?まあいいですが」
「貴女は毎日でも入れるから良いわね。私なんか偶に泊りに来た時しか入れないのよ」
「それなら卒業後はここで働く?もうすぐ役所みたいなのも出来るしここの管理手伝ってくれる?……いや手伝ってください!一人では大変なんで」
「この地なら働きたい人なんて沢山いるのでは?」
「まあ数は居ても信用できる人が一人くらいは欲しいのよ」
「温泉には入れる?」
「もう一軒家を持って来て温泉に繋ぐわ」
「契約成立ね。でもね……家を持ってくるって、あなたは家も荷物の様に運ぶの?」
「この家もそうだし。別に普通……ではないか」
「この家に一緒に住むのは駄目?」
「いいけど貴族の令嬢には狭くない?」
「あなたは貴族の当主でしょ?それより広い場所になんか住めないわ」
「私はいつでも出て行けるように荷物も少ないし広くても落ち着かないし」
「お姉様は寮の部屋でも広いって言ってましたから」
「そうね。寝れる場所が有ればいいわね」
その日は遅くまで皆で会話を楽しんだ。
翌日魔法で寮にカルミアとサザンカを送ったら丁度来客があった。
「ツバキ男爵にここでお会いできるとは……今お時間よろしいでしょうか?」
「ゼファー様違和感あるので敬語はやめて下さい。それより私に何か用ですか?」
「サザンカ殿にツバキ様へと伝言をお願いしようかと思ったのだが、王家から出来たら近日中に王城まで来て欲しいと伝言を頼まれたんだ」
「それは分かりましたが何故ゼファー様に?」
「一番仲が良いと思われているからだと思う」
「確かに卒業生で一番仲が良いのはゼファー様ですね。妹とも面識有りますし。わかりました。今からでも構いませんが」
「では一緒に城へと向かおうか」
カルミア、サザンカと別れてゼファー様と城へと向かった。何を言われるのだろうか?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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