第45話 分からない……
「サザンカ……貴女他人事の様に言ってますが貴女も婚約者居ても良い年齢なのよ。当初の予定通りゼファー様と婚約してみる気はないの?」
「お姉様。もし私がゼファー様と結婚したらお姉様はカゼさんと結婚するのかしら?」
「なんでそんな出会った人とすぐ結婚って話になるの?そんなの分からないわ」
「カゼさんはその気みたいですが?」
「えっ?そうなの?」
「気付いてなかったのですか?」
「まだ結婚とか早いような……」
「お姉様先程私になんていったか覚えてます?」
「この世界の貴族は成人したら結婚が普通よね……」
「他の世界でも知ってるかのように言いますね」
「そうね、他の世界も知ってる気がするわ」
「お姉様に都合のいい世界ですか?今度聞かせてください。それよりこの状態どうするんですか?」
「なんかゼファー様とカゼさんが競ってる感じですね」
仕方ないのでゼファー様はカゼさんに任せ、女性だけで会話したり食事したりしていた。
雪月花に「あの二人のどちらが好きか?とか顔の好みは?」とか聞かれたが答えは難しい。
「二人ともいい人ですしどちらも好きですよ。顔なんて年齢と共に変わって行きますし適度に清潔にされていたら気にしません」と答えると、なんか変な目で見られた。
正直他人の恋愛は見ていて楽しいが、自分の将来を決める婚約だと言われると分からなくなる。
普通に自由に恋愛できるのであれば悩まないが現状この人と結婚したいって思える人が居ない。
あまり覚えてないが前世の結婚を多分失敗したのだろう。結婚と言う物に嫌悪感さえある。
だから冒険者で自由に居たかったのに……。
なんかもう嫌になってきたが今は妹が居るから逃げられない。家を飛び出した時位の理由が有れば逃げれるのに。
こちらを見ていたサザンカから声を掛けられた
「お姉様調子が悪いのですか?顔色が悪いですよ」
「大丈夫。少し気分が悪くなってきただけよ」
「それはだけって話ではないですね。そこのお二人さん。そちらの会話に集中するのは良いですが私の姉が調子悪そうなんでお先に失礼しますね。ユキさんツキさんハナさんも申し訳ありませんがまたゆっくりお話ししましょう」
それを聞いた雪月花は
「気付かなくてごめん。今度は楽しい旅鵜の話でもしようね」
ゼファーとカゼは自分が送ると主張しだした。
「歩いて戻れるので大丈夫です。ごめんなさい」
と言って帰った。
帰り道はサザンカとの間に会話はなかった。サザンカは何か聞きたそうにしていたがこちらの体調を気にしてか何も言ってこない。もうサザンカの事は信用してすべて話してしまおうかな?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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