第43話 解消できてなかった
久々に4人と会えたと思ったらカゼが色々聞いて来た。
「元気だったか?妹の事はうまくいったのか?あと、その、婚約はどうなったのか?」
急に沢山聞かれたから驚いたが一つずつ答えた。
「元気だよ。妹は無事に病気治せて今一緒に住んでる。婚約はまだそのままで、前に会ったと思うけど隣に居るのが婚約者のゼフィランサス辺境伯家のゼファー様です」
それを聞いたカゼは何かを思い出すかのように言った。
「妹無事に治ってよかったね。でも確か賭けに勝ったら婚約解消するって言ってなかった?」
「その予定だったのだけど、妹がね結婚無理なの。彼女はまともな教育受けてなかったから結婚以前の問題で、家の事も有って私がローズ伯爵家を継ぐことになりそうなの。このままなら冒険者として続けられないわ」
「その結婚て望んだものなのか?その良かったらだが、うちの国に来るなら妹も面倒見るし一緒に冒険も出来るが……」
それを聞いたゼファーが少し怒った顔で言った
「我が国の貴重な魔法使い……というよりも私の婚約者を連れ去ろうとするつもりか?前から君は怪しいと思ってはいたが……」
「別に無理に連れて行こうと言う訳ではない。彼女が望んでない結婚で冒険者を続けたいなら俺達と一緒に来ないかと言っているだけだ」
「それを婚約者の俺の前で言うか?」
「逆に聞くが居ない時に騙すように言うのと目の前で堂々と言うのではどちらが良い?こちらも別に誘拐しようとしているのではなく、選択肢の一つとして提案しているだけだ」
「そうかそれは分かったが妹はその間どうするのだ?」
「妹さんはその間我が国で面倒見てもらう……」
「何で個人で連れてきた人を国が面倒みるのだ?」
カゼは言いたく無さそうに小さい声で答えた
「それは……俺がその国の王家の人間だからだ。ただ第三王子だから兄たちに何かがない限り国の仕事など殆どない」
「そう言う事か……残念だったな。ツバキは貴族が嫌いみたいだぞ」
「それ自分にも当て嵌まってないか?」
「お、俺は婚約者だから良いんだ……」
「妹の事が解決したら婚約破棄ではないのか?」
「破棄ではなく解消する権利が有るだけだ。それに当初はツバキの代わりに婚約者を妹に代えるという話だった。だから二人とも離れるのは契約違反ではないか?」
そこで私は思い出した
「あの、ゼファー様、あの時の約束は結婚も無しにすると言う約束では無かったですか?妹と、という話は実家とゼファー様の間の話ですよね?」
ゼファー様は真剣に考えて思い出したようだ。
「そうだった。そうだ、好きな物一つと結婚は無しだったな。また勝負か……」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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