第42話
休日である今日は、久々に討伐に行こうと思った。別にゼファー様と会う事から逃げてる訳ではないですよ。そう決まったらローズマリーに声を掛けて出よう。
「ローズマリー、少し出かけて来るわね」
ローズマリーではなくサザンカの声が聞こえた。
「お姉様……何処へ行くつもりですか?私も付いて行こうかな?」
「駄目よサザンカには危険だわ」
サザンカの顔が何か……少し悪い顔になった
「危険な所に行くのですね。まあそう言うかと思って今日は護衛をお願いしたので楽しんできてください」
「護衛?」
「はい。剣が得意らしいですわ。最低限の魔法も使えるとお聞きしております」
「なんかすごく嫌な予感が……」
「あら丁度到着されたようですね。ゼファー様今日は姉をお願いいたします」
ゼファー様は凄く嬉しそうに答えた。
「了解。任せてくれ」
これでは必要ないとか言えない。
「ではよろしくお願いします」
少し難易度の高いダンジョンでも行って、ストレス発散……ではなく稼ぎに行こうかと思っていたが、貴族の嫡男を連れて行ける所ではない。
近場の適当な所でも行くか……。
「ゼファー様この近くの森でよろしいですか?」
「いつものように難易度の高い所でもいいぞ。今日も影はついて来てるし」
「あの、久々なので体を慣らしたいのです」
「そう言う事なら任せるよ」
「ありがとうございます」
ゼファー様の護衛の方も無言で頭を下げてきた。正解だったみたいだ。
森の中になれてない人が来ると難易度が上がることが分かった。歩く音、歩き方。そんなに音を出して歩いたら弱いのは逃げ出して強いのが寄ってくる。今日は好きに魔法も撃てないのでなんか疲れた。
ゼファー様も弱った敵に止めを刺したりして楽しんでいた。……なんか私が接待してる?!
まあ体を動かすのは好きだからいいか。昼には倒した魔獣の肉を食べたり、早目に帰る準備したりであまり戦果はなかったが、なんか楽しかった。
ギルドに買取をしてもらおうと中に入った時に懐かしい顔に気付いた。
「あれ?雪月花さん?」
「えっ?その名前で呼ぶと言う事はツバキさん?」
「そうです。久しぶりですね」
「1回国に帰ってたから最近戻ってきたところなの。あら今日は婚約者さんも一緒なのね。これは楽しい事に……カゼも近くにいるから呼んでくるわね」
「私はギルドに買取お願いするから受付付近でいい?」
「分かった呼んでくるね」
会話を聞いていたゼファーは意外そうにしていた。
「彼らと連絡は取ってなかったのか?」
「そうですね。前はこの辺りで偶に会えたし、最近は妹の事でいっぱいだったので……」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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