第33話 婚約
一旦寮の私の部屋に案内した。元が使用人用とはいえ5人用の部屋。妹一人ぐらいなら十分泊れるし。
「お姉様意外と広い所で生活しているのね?」
「そうなの。一応実家が貴族だからこんな広い部屋になるのよ。実家に比べたら広すぎて最初は落ち着かなかったわ」
「ここで一緒に住めないかしら?お姉様と生活してみたいわ」
「ねえあなた誰?性格変わり過ぎではない?」
「それはお姉様が……もう二度と会えないと思っていたのに私をあの家から連れ出してくれたからよ。あとはゼファー様と結婚してくれたら最高ね」
「何でゼファー様?!結婚なんてする気ないよ。ゼファー様はサザンカと結婚する予定だし」
「は?どういう事?」
「成人までにサザンカを治せるか賭けをしたの。賭けに勝ったから結婚はなくなったわ。サザンカが高校に入学したらサザンカの婚約者になる予定よ」
「そんなの勝手に決められても……ってお姉様には言えないわね。お姉様の方がもっと色々酷い目に……」
「婚約だよ。嫌なら断れなくもないよ。サザンカなら上位貴族で見た目も良いゼファー様なら気に入ると思ったんだけどね」
「いい人ですよね?」
「なら何で嫌がるの?」
「彼が見てるのはお姉様でしたよ。私も姉を好きな人と結婚と言われたら少し複雑な気分になるわ」
「私を……見てる?」
「気付いてないの?!お姉様を見る目が凄く優しかったよ。その他に対しては冷たかった」
「それは、実家のイメージが悪すぎたと言う事ではないのかしら?」
「まあ正直それも有るでしょうが……。あれはお姉様の事多分本気で思ってますわ」
「彼はね私の魔力が欲しいみたいなの。魔力の高めな彼と私が結婚して……こ、子供がもし生まれたらその子の魔力が大きくなる可能性が高いから」
「ねえお姉様。質問なんだけど、私って魔力有るの?病気だったから計測とかしてないのよ」
「大丈夫。貴方の中に魔力は有るわ。まあ生きてる以上必ず少しは魔力って有るけど、そうではなくて普通に多め位有るわよ。多分病気に対抗するのに魔力を使ってたみたい。心配しなくても入学時の私位は有るわよ」
「入学時のお姉様がどの程度か分からないのだけど」
「魔法の試験でクラス1位をキープ程度よ。大した事無いわ。今はその時の数十倍かな?」
「そんなに増えるものなのですか?」
「普通は無理よ。私は早めに冒険者初めて今ではランクも一桁まで上がってるわ。冒険者のランクは必ず強さを表すものではないけど最初12級から始まり今は9級。9級って聞いたら低そうだけど年齢で考えるとかなり早く上がったんだよ」
「ねえお姉様……何で冒険者の話は楽しそうなの?」
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