第31話 妹
サザンカの部屋の前に来た。
「サザンカ今大丈夫?」
「え?お姉ちゃん?なんで?」
「入っても良い?入るのは私とローズマリーだけだから」
「いいわよ」
「すみませんがゼファー様はここで待っていてもらえますか?この先は妹が寝ているので」
「分かった」
「入るよ、サザンカ」
「何で戻って来たの馬鹿姉!」
「顔合わせてすぐの挨拶が馬鹿とは斬新ね」
「そうじゃなくて何で……逃げれたのに戻ったの?」
「え?知ってたの?」
「もう戻ってこないように、あの時、嫌な事、いっぱい言ったのに」
「落ち着いて。とりあえず治療が先ね」
現在私が持っている殆どの魔力を使って最高の治療魔法を使った。
「わ、私の体が軽い……お姉様何をしたの?」
「貴女を治すために魔法を覚えたのよ」
「何でそんな無茶をするの?」
「何でって私の妹なんだから……私より先に逝くのは許さないわ」
「許さないじゃないでしょ?私貴女に酷いことしたんだよ」
「あら?自覚有ったの?」
「ごめんなさい。最初はなかったわ。お姉さまが家を出ていく1年前位に、この家の異常さを感じたの」
「何故その時に相談してくれなかったの?」
「お姉様には酷い事をしたわ。だから出て行ってもらってこの家は私と共に沈んで行けば良いと思ってたのよ……お姉様からお借りした物も保管してあるわ。私が居なくなったら返そうと……。計画が無駄になったじゃない。どうするの?お姉様には今までの分幸せになって欲しいの」
「ごめん……。なんか安心したら力が抜け……」
「お姉様!」
「お嬢様!」
私は意識を失った。
「馬鹿姉そろそろ起きて!起きてよ!もう三日よ。何が先に逝かせないよあなたが先に逝くのも許さないわよ馬鹿姉!」
「馬鹿馬鹿って斬新な起こし方ね?……ってあれ?ここは実家?何で?」
「何でって、あの状態で帰れるわけないじゃない。少し考えたらわかるでしょ」
「ゼファー様は?」
「お姉様をここまで運ばれてから帰られました。ゆっくりしてからまた話し合おうって伝言頼まれました」
「え、そうなの?重くなかったかしら?」
「気にするのそこ?」
「最近冒険者として強くなったからね。細くはなったけどその分筋肉が……筋肉って重いのよ」
「そう言う所気にするんだ?」
「私女なんですけど……」
「知ってるわ。でもここに居た時は、って私のせいか」
「まあそうね。それも有るわ。ここの全てが嫌だった。貴族である必要もない。自分で稼いで生きていくって思って出て行ったわ」
「帰って来たけどね」
「すぐ出るわよ」
「その前の謝らせて。お姉様」
この人誰って位記憶と違うのだけど……。
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