第30話 時は来た?
あの騒動以来学校で話しかけてくれる人が減った。元々少なかったのだが……。
カルミアが販売してくれている商品は好調でお金も最低限はたまった。
あの婚約者として相応しくない騒動から3年過ぎた頃、私のレベルは上がり最上級の回復魔法が使えるようになった。
「ローズマリー。予定より早くサザンカを治せる魔法が手に入ったわ。でも多分使うと2~3日魔力が枯渇して動けなくなるかもしれないから、馬車の準備が必要ね。後ゼファー様にも立ち会ってもらいましょうか」
「実家の方はどうされます?」
「学校についての話が有るとでも言えば会えるでしょ。とりあえず優先すべきはゼファー様の予定ね」
その後ゼファー様とも話し急遽1週間後に実家に行くことに決まった。移動に普通の馬車なら5日かかるから2日後には出る事になる。
そして1週間後自宅に着いた。
「何かそれほど離れてないのに懐かしいのは何故かな?」
「お嬢様、ここに来るのもこれで最後かもしれません。ご覚悟はよろしいですか?」
「良くなかったら来てないわ。学校通いだしてからのお姉さまとの生活は今までで一番楽しかったわ」
「お嬢様なんか不吉な言い方はやめませんか……」
「ゼファー様の馬車も到着したみたいですね」
「挨拶しましょうか」
「妹が動けない為、本日は遠くまでご足労いただきありがとうございます」
「いや、賭けの結果もあるからな。失敗したら俺と結婚だな。楽しみだ」
「あまり良い御趣味とは思えませんが、勝つのは私ですから諦めてくださいね」
久々に実家に入った。
「何しに来た?婚約者の案内か?妹が成人するまで失礼のないようにな」
「それも有りますが、本日は大切な話しをするため来ました」
「なんだ?」
「学校を辞めて冒険者となります」
「何を馬鹿な事を今までの学費が無駄ではないか?」
「この家からは1円も払ってないですよね?」
「金を稼いだことも無い子供が偉そうに……婚約はどうする?」
「そこは妹のサザンカに来年から学校に通ってもらいます」
「馬鹿な事を言うな、行ける訳がないだろ。それにあと1年もしたら卒業だろ?卒業だけはしておけ。学歴は役に立つからな」
「分かりました。卒業までは居ます。では後は妹に合わせてもらいますか」
「短時間だけだぞ。お前と違って繊細だからな。それと危害を加えたらもう2度と外には出れないぞ」
「そんな事しません。ゼファー様はここでお待ちください」
「わかった。失敗しても大丈夫だからな」
「嬉しそうに言わないでもらえます?」
さあ私史上最高の魔法を使うぞ!
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