第29話 面倒
その後ゼファーがうちのクラスに来た。
「なんか俺達の事で色々言ってるみたいだが、この婚約はこちら側から提案した物でありツバキ側が乗り気でなくても不思議ではない。それに対して文句を言うと言う事は我が家に対し文句を言うのと同じことになると言う事を伝えておく。文句が有るなら俺に言ってくるように。休憩時間に俺のクラスまで来て大きな声で婚約者を罵倒する。これが正しい事だと考えているなら少し考えなおした方が良いと思うぞ」
「違うのですあの女が結婚より自分の妹が大切なんて言っているから」
「その意見は間違っていないけれど妹が大切なのではなく妹の病気を治すことが大切なのだけど。一言言わせてもらうと人の話を盗み聞きして都合のいい所だけを纏めて人に話すのはどうかと思いおますわ。ただ、婚約に反対している所は間違ってはおりませんが」
「こんな素敵な先輩と婚約で何が不安なのよ?生意気な事言うなこの底辺貴族が」
「その素敵な先輩と私が婚約しない方が良いのですよね?と言う事は貴女は私と同意見であると考えられます。と言う事は貴女は自分が生意気だと仰られてる訳ですか?」
「何訳の分からないことを?」
「ではお聞きしますが、私とゼファー様が結婚した方が良いと思ってますか?」
「貴女にゼファー先輩は勿体ないわ」
「ですから賛成か反対かで言うと?」
「賛成するわけないじゃない」
「貴女は私の婚約に反対。私も反対してる。同じ意見ではないですか?」
「あれ?でもあなたが生意気だから……」
「ですから何が生意気なんですか?そこも言わずに大きな声で相手を威嚇するかのごとき行動は貴族としてよろしくないと愚考いたしますが」
「だから婚約に反対するなんて生意気だと」
「そうですか理解できませんが、婚約反対に賛成してくれている方が増えたのは嬉しく思います」
「何で私があなたとなんて同じ意見なわけ?生意気な人ね。早く家ごと没落したらいいのに」
「まあ既に貧乏貴族ですから。妹を助けようとするだけで潰れそうな我が家……」
「先程の話を聞いていたのか?これは我が家に対する暴言と捉えるぞ」
「ゼファー様落ち着いてください。没落しそうな家が馬鹿にされてるだけです。その意見は正しいと思います。妹の為だと大金を使い……税を納めてもらっているのに民に対して何も返せていないのですから」
「そうか、それだけ言うなら彼女の領地は不正など無く完璧に管理できていると言う事だな。分かった参考にするため使者を送ろう」
大きな声で罵倒してた人の顔が青いが大丈夫?
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