第九話 最強の復活
俺は森の中に復活した。
「専従目式神 陰蛇」
陰蛇は索敵を得意とする。これであいつ以外を狩る。
、、なんだあいつ。岩の上に座って不気味な笑みを浮かべている。幸いこっちには気づいてなさそうだ。
「天災獣 大口」
有頭無胴の式神が岩の上の人物を喰う。
「序解終。彼足利義満。既死。解析続行」
大口の能力は対象を喰い、解析を行うこと。俺が解析を終わらせるまでは解析が続行される。解析には序解析というものがあり、名前、齢が解析され、開示される。その後は俺が聞いたときに聞いた内容のみを開示する。もしその内容が解析されていなかった場合、そのとき解析していたものを中断し、指示された内容の解析を最速で行う。
そうだ、せっかくだし
「やつの特殊能力は?」
「解終。彼特殊能力情報操術。特別特殊能力内一也物」
「特別特殊能力、、。俺と同じ、、か、」
2人目が現れた。
「やれ、大口」
大口は最大10人まで同時に喰える。2人なんて、なんてことない。
「序解終。彼真田信繁。齢二十七。解析続行。試行死亡」
大口の能力の二つ目に、死んでない者を殺す試みをするものがある。喰われた瞬間に死ぬやつもいるが、そうでないやつもいる。そういう奴を殺そうとするのだ。
「試行死亡終。既死」
死んだらこのように言う。結構便利だ。
おれはこうしてあと4人殺した。俺と信長を除いて残り2人となったとき、ある女性が現れた。
「喰え、大口」
大口が女性を喰おうとする。だが、彼女に近づくと大口は消滅した。
「なっ、、!?どう言うことだ」
「我日神天照の大尊也。我死す事不能也」
天照の大尊!?神様まで参加しているのか、このゲームは!
「天照」
いきなり日が照り、気温が高くなる。
「あっつ!」
焼けそうな程に暑い。
「専従目式神 冷豹」
冷豹は近くにいるだけで体を冷やすことが出来る。こうして病人を看病したのだ。
「其方良物を持参しておる。だが敗戦する」
「いや、負けないね。十二天将 貴人」
貴人は万物を創造する。これでやつを殺す。
「ぱっぱらぱっぱっぱーぱぱーん。ドライアイス」
貴人が差し出したのは大量の固形二酸化炭素だった。これをやつに投げたらやつは死ぬのか、、?とりあえず俺は冷豹に一つ投げさせてみる。
「ぎゃぁぁぁ!」
効いてる!もっと投げるんだ!
「う、ぐうぅぅぅぅ、、、」
天照の大尊は消滅した。よかった、勝てたんだ、、。
俺は陰蛇を頼りに残りの1人を探す。すると、信長と戦ってることがわかった。まあ仕方がない。助太刀してやるか。
次回で最終回です。終わります。本当に終わります。