第二話 特殊能力
気がつくと俺は森の中にいた。
「ここが殺し合いを行う場所か、、」
そう思っているといきなり脳内に情報が流れ出した。
〈運営からのお知らせ〉
織田信長 様 の特殊能力は『身体強化』となります。特殊能力の変更は受け付けておりませんのでご了承ください。特殊能力の説明をいたします。
『身体強化』は、名の通り身体を強化することができる特殊能力です。攻撃力はもちろん、防御力や速力も向上させることが可能となります。持続可能時間は15分間となりますのでご注意ください。
身体強化、か、、。俺の戦い方には適した能力だな。だがもっと奇抜なものが良かったな。
「はぁっ!」
いきなり声が聞こえ、声のした方を振り向くと誰かが木刀を振りかぶり俺を切りつけようとしてきた。俺はとっさに身をかわし、名刀「酷祓」を抜き出す。
「何者だ」
「拙者は宮本武蔵という者。貴様に勝負を挑みたい。大した反射神経だ」
「褒めなくて結構!」
そう言って俺は刀を振りかぶり武蔵を切りつける。だが、浅い傷しかつけられず、彼の硬さに驚き戸惑ったところを木刀で突かれた。なんだこれは、、?こんなに重い突きは初めて受けた。
「拙者の特殊能力は『木刀能力向上』でござる。木刀で敵を攻撃する時、木刀の攻撃力が格段に上昇するのでござる」
それを説明するということは、まさか今それを使っているのではないか。そうだな、折角だし俺の能力も使ってみるか。
「俺の前に震えて失禁するが良い」