第一話 物語の始動
いてて、、。ここは一体どこだ?俺、織田信長は起き上がり周りを見渡す。周りにはたくさんの人物がおり、その中には異様な衣服を着ている者もいた。
「全員これで起きたかな」
いきなりどこかから声がする。
「おはよう、諸君。私はゲームマスターの竊挐と申す者だ。以後お見知り置きを」
げーむますたー?なんだそれは。初めて聞いた言葉だ。
「無理もあるまい。ゲームマスターとは、現代の言葉なのだから」
現代?どういうことだ。だんだんと周りもざわざわしてくる。
「まあ気にしないでくれ。とりあえず、諸君にはこれからバトルロイヤル、すなわち『殺し合い』をしてもらう」
ばとるろいやる?意味はわからんが敵を殺せばいいと言うことか。それで、敵は一体誰なのだろう。
「敵は周りのみんな全員だ。誰かが1人になるまで殺し合いを続けてもらう。それではルールだ」
と竊挐が言うとともに、脳内にある情報が流れ込んだ。
〈総則〉
①死ぬ、気絶する、島の場外に出るといった行為をした場合、失格となる。
②島を破壊するのは禁止とする。
③各々に与えられる特殊能力は2時間に3回まで使える。
④ゲームマスターを殺すと世界は元に戻る。
①から③はなんとか分かったが、④は意味が分からん。世界が元に戻るとはなんなのだ。というか、ゲームマスターを殺すことはできるのだろうか、、。
「実際に遊んでみると私の正体に気づく者もいるだろう。もし気づいたなら、ぜひ私を殺しにきて欲しい。全力で相手になろうじゃないか」
「おい、お前!」
どこからか声がした。
「こんなことをして、許されると思うなよ!この、藤原道長が必ず殺して見せる!」
藤原道長、、!?あやつは鎌倉幕府が開かれる前、平安の世に生きた者ではなかったのか、、?