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第一話 二度目の悲劇に混乱中。

温かい目で見守ってくださると幸いです<(_ _)>


誤字がありましたらご報告させていただけると助かります。

(感想もお待ちしてます<(_ _)>)


父親の再婚相手の連れ子が俺の数学の先生でかなり困ってます。



第一話




悲劇は起こった。

二回も。母は離婚しクズだとわかり、父は綺麗な再婚相手を連れてきて連れ子に大嫌いな先生がいるという始末。

なんなの、俺の人生どこからバグった?


「お母さん、ちょっと悠佑君と話してきてもいい?」

「もちろんよ!行ってらっしゃい!」

にこにこしてお母さんとお話ししている「雪奈さん」は俺と遊ぶことをお望みのようなので俺はお手洗いに駆け込む、ことはもちろん叶わず。


別室へと連れ込まれた。

「悠佑君。これどういうことかわかりますか?」

声のトーンはとても高いのに目が笑っていない上、貴方みたいな(存在がそもそも天敵みたいな)人に迫られたらもう、俺.......。

気絶しそうです。


「いえ、全くと言っていいほどに知りませんでした。ついさっき俺も聞かされたので」

「そうですか、わかりました」

「はい」

「今日はなんとか仲が良くなったふりをしてやり過ごしましょう」

んー?表面上、仲良くしたふりってことだよな?つまりあれか?


俺は雨宮さん(母)に帰ってもらえるまでは仲良しごっこをしろと?

うん、嫌です。もちろん言えるわけないが。

「.......はい、わかりました。」

「本当にわかってますか?」

俺にはこれが精いっぱいです。ので、そうやって睨むの止めてください怖いです。

「はい、もちろんです」

また睨まれました。マジで怖いです、泣いていいですか?


今更だけど、「雪奈さん」こと雨宮先生の方も色々と複雑な家庭だったんだな。

そう思うと不思議と親近感がわいてしまう。もちろん、あまり喜ばれない意味の親近感ではあると思うが、何より俺だって雨宮先生と同じなわけで。

どんな経緯で雨宮さん側も離婚になったとかはわからないけど、それでも雨宮先生が俺を嫌がるように俺も苦手なのもまた事実。


なので俺に選択肢があるとするなら、父には自分が選んだ相手と再婚してほしいがやはりこの人と暮らすとなると引っかかるものが当然ある。

「とりあえず戻りましょう」

「はい」

もう、俺「はい」しか言えなくなってきた。

本当にお先真っ暗な気がしてならない。




部屋に戻った俺と雨宮先生は俺の父とあちらの母の方に仲がいいとみられたのかニヤニヤされた。

「いや、マジで仲良くないんで辞めてください」

なんてもちろん言えるわけもない。相手は初対面の女性(父の再婚相手候補)で何より俺の隣にいる雨宮先生がいるわけで。そんなこと言ってみろ。

俺は雨宮さんに嫌な目で見られ父は雨宮さんの機嫌を取ろうとするだろう。

そして、何より俺が怒られ地獄を見る。

本当に、面倒くさい。早く終わらないかな、これ。

いや、再婚自体は応援だけどさ。


「おぉ、悠佑。雪奈ちゃんとは仲良くなれそうか?」

「うん」

もちろん無理です。

「悠佑君とてもいい子なんですね」

「だろ?すごい良いやつなんだよ、最近はひねくれちゃってはいるけど、やさしくていい子なんだよ」

「そうなんですね」


雨宮先生も父さんもお世辞どうも。

横を見ると雨宮先生は微笑んでいる。てか、あの、雨宮先生?あなたまでニヤニヤしないでください、本当に寒気が......。

もう、学校で会うたびに「いい子の悠佑君」とか言われていじられる気しかしないのでお願いですからニヤつくの止めてください。


今更だけど、自分。かなりこの状況に戸惑っているというか、困っているな........。

できることなら今すぐ自室に戻りたい。

いつまで父さんと雨宮さんのお話し合いは続くんだろ。

本当に長い。割と過ぎていないようで時間はなんだかんだ経過していた。


雨宮さんが来てから二時間半ほど経過、時刻は午後十時半。

流石に雨宮さんも帰らないとと思ってくれたのか席を立つ。

「すいませんね、お邪魔した上に長居までしてしまって」

「いえいえ、気にしないでください。私はいつでも歓迎ですよ」

雨宮さんと父さんがそんな会話をする頃、俺と雨宮先生は「やっと終わるのか」と言わんばかりに深いため息を出した。


「とりあえず、明日の学校では何事もなかったように接してください」

「はい、もちろんです。というか、まず接する機会もあまりないですし」

「それもそうね」

二人には聞こえないように話す俺と雨宮先生。やっとと安心していた俺と雨宮先生。

「雨宮さん、泊っていかれますか?」

おいおいまじかと思った俺と雨宮先生。マジですか?



結局、泊らず帰ってもらった。

雨宮先生は雨宮さんを、俺は父を説得して事態は収まった。

再度確認なのかはわからないが明日の行動に対して念を押された俺は二人が帰るのを父と見送り、すぐ父に問うた。


「なんで、というかいつの間に新しい人見つけてたの、父さん」

「いやぁ、なんかな。前に寄ったカフェで偶然隣に座っててな。それで雨宮さんが急に水をこぼすものだからあわてて手伝ったらお礼言われて、話してみたら意外と仲良くなってしまって今に至るわけだ」

「父さんがカフェ........。」

全く想像がつかない。一体何をカフェで食べているのだろうか、改めて全く想像ができない。


「あと、悠佑」

「なに?」

「堅苦しくせずもっと子供っぽくしていいんだぞ?無理してしっかりしようとするな」

「え、」

別にそんなつもりはないんだけど......。

とりあえず、俺は「わかったよ、父さん」とだけ答えて階段を上がり自室へと戻った。



食事前に寝ていたせいで掛布団は少し乱れていた。かばんは帰ってきて床に放置していたため、中に入っていた弁当と水筒を父に渡しそびれていたことを思い出した。

これを機に自分で全部やろう......なんて、思ってしまったが自分で無理だとわかっているので本当にこればかりは現実的ではない。


早起きなほうではなく、掛布団と朝ずっと仲良くしてる俺は学校へと向かう前に自分で弁当を作るなんて無理だ、本当に無理。

別に料理が嫌いなわけではないが、弁当を朝早く起きて作るのは絶対といっていいほど無理だ。朝は起きたくない。


何せ今は十二月、寒いのだ。きっと他の学生ならわかってくれると思うが、改めて起きたくない。故に、朝早起きして弁当を自分で作るのは現実的ではない。

まぁ、それでもやはり父に負担はかけたくないから少しは、気が向いたら自分でやろうと思う。



弁当と水筒を取り出した後、続いて目にしたのはぶ厚い紙の束。

本日父の再婚相手の連れ子としてこの家に足を踏み入れたあの雪奈さんこと雨宮先生が出してきた課題である。


「はぁ......」


思わずため息が出る。

かばんの中から筆箱を取り出し、中にある定規を取り出す。

職員室で雨宮先生から渡されたときに目で大体七から八センチほどの厚さだと思っていた。

だが実際測ってみると、九・五センチありました。本当にあのお方は鬼だと思われます。


とりあえず課題として出されたこの紙の束を机に置き、下へ降りて弁当と水筒を父に渡した。いや、本当にいつもありがとうございますって感謝で頭が本当に上がりません。


改めて部屋に戻り、机に戻った俺はそこに置かれた、雨宮先生からもらった課題とにらめっこ。本当に、これを果たして俺は終わらせられるのだろうか......。

とりあえず、これから先は睡眠時間を減らす必要がありそうだ。

恐らく二時間は......。一時間半......?


いや、「少し」減らすことにしよう。別に時間なんて決めなくても......ね?

そしてこの晩。にらめっこに明け暮れた俺は問題を一つも解かずに朝を迎えてしまった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


改めて初心者が書いたものなのでどこまで皆さまを満足させられているかわかりませんが、これからも精進していくので是非これからもよろしくお願いします!!


もしよろしければ評価とブックマークも是非お願いします!

(感想もお待ちしてます<(_ _)>)

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