表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/78

魔物討伐 1

久しぶりの投稿ですいません!!

「これは…。酷い。」

第一騎士団が到着した時には救護テントに怪我人が溢れかえっていた。



「状況は?」

「はい!確認されている魔物十頭のうち、二頭が討伐完了。三頭に重傷を負わせられています!死者は一般人43名、騎士18名です!怪我人は一般人27名、騎士14名に上ります!!」

つまり、五頭は全く傷を負わずにまだ生きているということだ。

死者や怪我人の数も多すぎる。

私がギリギリと唇を噛み締めていると、

「第一騎士団はペアで討伐開始!魔物はあと八頭残っている!1組で一頭討伐しろ!命令は以上だ!!」

団長が命令を下した。

すると、

「む、無茶ですよ!いくら第一騎士団とはいえ2人で一頭を倒すなんて!!」

第三騎士団の団長らしき人が血相を変えてそう言った。

ステラさん達と言い争っている。


はぁ。なんかめんどくさい。こんなにも人が亡くなっている。怪我人が出ている。

じゃあ、こんな所で押し問答をしている暇などない。

「ゼン、私達は東に回ろう。」

私はすぐさまゼンに呼びかけた。

「了解。行くぞ。」

そして、私達は走り始めた。

予想通り、ステラさん達ももう動き出していた。

私達ならできる。

だって、第一騎士団の騎士なんだから!!




「ねえ?結構大変なことになってるけど本当に大丈夫なの?」

私はイライジャに尋ねた。


数刻前

「この森林に魔物を放ちます。そうですね。数十匹ほど。」

イライジャが急に微笑みながら言った。

「それになんの意味があるのよ。」

「これこそ1番大きな意味があるんですよ。」

「だから何。」

中々答えを言わないイライジャに少し腹を立てながらも聞くと、

「貴方はまだ聖女の力に目覚めてないですよね?」

痛い所を突かれてしまった。

「もうすぐ目覚めるわよ…。」

歯切れ悪く答える。

すると、イライジャはニヤッと笑った。

「今までの文献には何らかの危機が訪れた時に、聖女の力が目覚めると書かれているんです。だから、魔物を放つことによって貴方の力が目覚めるという算法ですよ。」

「なるほど…。それは素晴らしい案ね。イライジャ!」

私もニヤッと笑みを浮かべた。



「かなり人が死んでるみたいだけど。」

第一騎士団も出動してきたと聞いて、流石の私も焦りを感じ始めていた。

「何の心配もありませんよ。何人か死んでもらわないと大きな危機にはなりませんからね。死にすぎるくらいがちょうどいいです。」

だが、イライジャは相変わらずの余裕顔。

「本当に?」

「ええ。だって、貴方は人々を救う聖女として現れるわけです。讃えられこそして、貶されなど絶対しませんよ。」

「まあ、それならいいんだけど。」

イライジャの言葉を聞いても私の不安は完全には消えなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ