嫌な予感
何ヶ月も更新できていなくてすいません!
次の投稿も多分三月になってしまうかと思います…。
最近、魔物の発生が相次いでる。そこで、陛下から直接、討伐令が出された。第一騎士団としてもすぐさま命令に従うつもりだ。」
いつも通り仕事をしていると、団長が皆を集めてそう言った。
「討伐令が出た場所はどこですか?」
そう質問すると、団長は軽く深呼吸をする。
そして、
「王都とモロウ村の境にある森林だ。」
その発言に皆、息を呑んだ。
王都に近いところで魔物の発生なんて前代未聞だからだ。
「任務には誰があたる予定ですか?」
ステラさんが気を取り直してそう聞いた。
「量がかなり多いらしくてな。今回は全員出ることになるだろう。本当に前代未聞だ。」
団長がため息をついた。
「出動は明後日だ。急だが準備をしておいてくれ。」
最後に団長は神妙な顔でそう告げて部屋を出て行った。
「急に魔物が増えるっておかしくない?」
私はゼンにそう話しかけた。
今まで、小さな村に一匹出る程度だったというのに。
「故意に魔物を作り出している奴がいるって言いたいのか?」
「そういうわけじゃないけど…。おかしいでしょ?」
「まあな…。」
ゼンは何かを考え込むような顔をして、急に思いついたような顔をした。
「どうかした?」
不思議に思い、尋ねると、
「いや。何でもない。お前は気にするな。」
ゼンはそう言って足早に外へ出て行ってしまった。
「おかしなゼン。」
私はゼンの後ろ姿を見ながらそう呟いたのだった。
「ということで、またミリアナへの誤魔化しを要請したいんだけど。」
私はフィンに事情を話しながらにっこり笑った。
「了解しました。」
「あら?今日はいつもより素直じゃない。」
大人しく返事をしたファンを不思議に思いそう尋ねると、
「その日はちょうど家族旅行なんですよ。といっても、旦那様と奥様とミリアナ様だけのですが。だから、大丈夫です。」
「あぁ。そういう事。」
それなら、ミリアナへの対策は大丈夫そうだ。
「気合入れて魔物討伐してくるわ!」
「お嬢様は空回りしがちなので、程々でお願いしますね。」
「一言余計よ。」




