妄想妹ファンタジー 一日目
初めましてこんにちは。あらすじの通り淡々と進みます。題材を思い付いたら書いたり書かなかったりするので長い目で見てくれると嬉しく思います。
「さて妹よ。そろそろ我々も異世界に行くか」
「いやさてでもそろそろでも意味わかんないよ?」
「以心伝心だと思っていたが……俺だけだったか」
「一方通行だと思ってたわ」
「じゃあ行くか」
「よしきた、もう諦めたよ」
「はい到着しましたよ異世界に」
「いやまぁそもそも私の存在事態が異世界と言えなくもないからなんとも感慨がないけど」
「じゃあなにするか」
「何かしたくて来たんじゃないの!?」
「例えばだ、やりたいことが思い付いた時後回しにしたとしよう。そして後回しにしたせいでモチベーションが無くなった時凄い損した気にならない?」
「それは……うんわかるね」
「そしてやりたくてやったけど、いざやり始めると実はそんなにやりたくなかったんじゃね? って時もあるよね」
「なるほど。帰ろう」
「わかってくれて何よりだ」
「行き当たりばったりで行動起こすのやめよう?」
「じゃあ逆に聞くけど行き当たりばったり以外で異世界行くことあるか?」
「そもそも異世界行くことがないよ!?」
「だが来ている。そう、俺達はもう引き返せないところまで来てしまった。そして帰り方わからんわ」
「お兄ちゃん!? 来たときと同じでノリで行けないの!?」
「人のやる気ってさ、一瞬で燃え上がるけど一瞬で燃え尽きるの。そしてその一瞬を維持できる人たちはとても偉いと思う」
「何を落ち込み始めてるの!? 燃え尽きないでお願いだから! あと急に悟るのもやめて」
「焦っても仕方ない。とりあえず近くを探索しよう」
「誰のせいだと思ってる?」
「俺にこんな力を与えた存在」
「間違っちゃいないけど間違ってるからね」
「そういえば異世界と言えば何かしたいこととかないの? 普通ならなんかこう、なんかほらあるじゃん」
「それないやつだよね? 思い付かなかったら喋らなくても良いんだよ?」
「いやいや、ラノベとかなろうとかだと神から指令もらったりするじゃん。ハーレム作ってこいとか」
「そんなんあったか!? 人のハーレム見て楽しいのか神!?」
「もしくは定番の魔王狩りとか勇者狩りとか。目的ないやつも何だかんだ畑作ったりダンジョン作ったりいろんな事に巻き込まれるじゃん。俺は?」
「自業自得って知ってるかなお兄ちゃん」
「都合の悪いことから目を背けることは出来るよ」
「お兄ちゃん」
「ごめんなさい」
「わかった、じゃあ目標をあげるよお兄ちゃん」
「おう頼む」
「私と一緒にこの世界の魔王を倒そう! そして世界を牛耳ろうぜ!」
「なるほど、定番には逆らわずとりあえず突っ走ってけ理論か」
「そうそう。迷ったら正規ルートってね。先人達の知恵は偉大だよ」
「ああ、だが一つ問題がある」
「問題?」
「俺達魔王なんだわ」
「何やってんの!? 何やってんの!?」
「魔王ムーブ、カッコいい」
「私のかっこつけたの返してよ」
「あ、嫌なら勇者にもなれるよ?」
「自由か! 自由過ぎるんだけど!?」
「俺自体が神みたいなもんだからなぁ」
「いや……うん、まあそうだね」
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よろしくお願いします。