2話『これから』
続きは書けない(吐血
相変わらず
翌日、お昼近くに目を覚ました
寝過ぎた
既に家族がいた
お母さんは泣きながら抱きつき、お父さんも珍しく泣いていた
兄ちゃんもボロ泣き
お姉ちゃんも泣いていて彼氏さんと共に来ていた
そう言えば彼氏いるって言ってたな
古い記憶のなかでは確かオタクと聞いていたが……
姉の好みって太っている人なのか?
いやまぁ、中身が大事ですよねごめんなさい
寝ている間、何があったのか聞いてみたら俺はどうやら通り魔に刺されたらしい
倒れる時に打ち所が悪く眠っていたと言われた
そして鏡を渡された、顔を見てみると片目がうっすら白くなっていた
そう言えば通っていた母方の伯母だったかの人も目が悪くなっていたって聞いたな
けれど俺の場合、視力は普通、強いて言うなら情報量が多すぎて頭がいたいくらいだ
家族の今日まで、世間の話や家族の話、姉の彼氏さんとの挨拶、にぃにはオタクで、自分の好きそうな本を買ってくれたと言っていた
筋肉があまりないから退院するにはまだ早いと言っていたが俺がスッと立ち上がったのだ
普通に歩ける
体力ないけど普通に歩く程度には問題ないみたいだ
そして、気づいた、痩せてる
こっちの時間で一年前、自分は太っていた
小学生から割りと脂肪はついてたし中学には部活(強制、卓球部)してたが脂肪は落ちなかったし、小さい頃も他の子より脂肪はついていた
それがこっちで眠っている間、体の脂肪はエネルギーとして使われたようだ
……だとしても2度と寝込まねぇ…!!
心配されるくらいなら3度太るわ!!
出来れば太らん様にしたいけどね!
そんなこんなで一応2週間後に退院することになった
2週間、家族の誰かは短い時間でも来てくれた
家からここは遠い
伯父夫婦は1度だけ来てくれた
自分が悪いだけなので別に悪いとも思ってない
そして家族に悪いがもう一度一人暮らしをしたいと言った
大反対かと思ったが意外とあっさりOKをもらえた
どうせそうだろうと思っていたらしい
マジでごめんなさい
だが通おうとしてた学校の姉妹学校でこの病院からしたら少し遠い距離だ
学校側も手配してくれたらしい、ありがたい
通うはずだったところは実家からも遠い
これから通うとこも遠いが電車で30分
駅から家まで10~15分かかる
田舎だが良物件の方だな
田舎とはいえ元は沢山のお店があったみたいだがもうただの建物だけになった
あと少し車を走らせれば田んぼばっかになる
家に帰り、早速荷造り
……自室の漫画やゲーム等と、にぃにがくれた本の数を見て引いた、これを運ぶのは辛い、けれどこれがオタクだ
愛の重さ (は?)
(そう言えば勇者の時、アイテムスペースって名前の生き物以外なんでも入れる空間魔法あったよな……あーそれと…スキルの名前……)
(おいスキル)
『はい』
(お前に名前をやる、スキルって呼ぶには有能だし
何よりこれが神様のギフトなら多いに使いたいからな
俺の名字をこの世界の、別の国の言葉がお前の名前だ
今日からお前はキートだ)
『承認しました』
(早速だキート、ある程度別空間に収納したい
何か方法あるか?)
『解、貴方の見てみます、少々お待ちください』
【nowloading……◎】
「……さっきよりスムーズに会話できるな」
さすがと言うべきかなんと言うべきか
にしてもFPSか……シューティングゲーム
とは違う様だが、生憎ゲーム実況しか分からない
好きな実況者にそんなゲームしてたら見てみるとしよう
そんなこんなで身体能力強化で机やら布団やらの荷造りを始めた