プロローグ
高校生になる春
まぁ、中学の時からボッチ生活を送ってきたのでその延長かと思いながら電車に乗る
今年から一人生活だ
もっとも伯父夫婦のマンションで暮らすことになる
伯父夫婦はいろんなとこで働いていて今回もそんなとこだ
丁度高校に近いからと部屋を貸してくれたのだが
「高校生は遊べ!電気代とかモロモロはやっておくから!!」
と言われてしまったのでありがたく甘えることにした
まぁ掃除やら管理やらは任せられたが生活していればいい話だ
入学式は数日後
さてさて、電車もついたしコンビニ寄りながら行こうか
そう思っていたのがつい三年前だ
「はぁ…………はぁ………………」
ゆっくり身体中に空気が入る感覚だ
戦場でもないのに
ゆっくり目を開けると昔テレビで見たことのある機械や腕に管が繋がっていた
意識が朦朧とする
『nowloading……◎』
見慣れた電子文字が浮かぶ
『メッセージを受信しました
警告、意識がハッキリしないため、読み上げるのは
マタ今度にします』
……ねむい……けど…………起きなきゃ
意識がハッキリしてきた
あぁ、ここは何処だろう
でも多分……ここは知ってる
「知らない天井だ……」
病院だ、ここ