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代表的な私の生活

作者: 戸島量子

起きると6時。布団から出ずに昨日コンビニで買った野菜ジュースと菓子パンを食べて朝飲むように言われている薬を一つ飲む。

まあ起きるには早すぎるだろうと思って二度寝する。

次は8時くらいに目がさめる。今起きると社会の流れに乗れていい感じだと思いながらまあまだ焦らなくて良いか思って三度寝る。

10時。今から起きれば昼には大学に間に合うかと思うが寝すぎてしまって逆に眠い。眠気には勝てないのだ。寝るしかない。

12時。腹が減ってくる。さすがに何か食べないと寝るのもしんどいが、布団から出るにはかなりエネルギーがいる。ダラダラと布団の中でゆめうつつになりながらだんだん空腹に勝てなくなる。観念して近所のコンビニに行き、一個500円程度のうまくもない弁当と少しばかりか健康を気遣って紙パックの野菜ジュースを買う。

家で食う。コンビニの弁当はそもそも米が多すぎる。お椀に盛れば二杯くらいの分量の米だ。みんな本当にこんなに食うのか。

腹が満ちたりると眠くなるのだ。ゴロンと横になって誰からも連絡のこない電話を眺めているうちに眠くなるのだ。寝るしかない。

14時。ああそろそろまずいなあとおまってなんとか起き上がる。寝すぎて頭が痛いしぼーっとする。支度を整えて学校へいって特に何もせずネットサーフィン。

何かを成した気になって学食でこれもまたうまくもないメシを食べる。抗鬱薬を飲む。

帰りにいつも行く喫茶店で勉強する。ここではちゃんと勉強する。なぜなら店員がかわいいからだ。どうやって声をかけるべきか考えてるがそもそも自分から声をかける勇気などなくてたまに視界の隅に入っているだけで満足。

閉店の時間になって返却口にコーヒーカップを置きに行くと例の店員が受け取って接客してくれる。明日も閉店までいようと思うわけだ。

家に帰って特にすることもないのに携帯電話をいじっているともうら1時。風呂に入って布団に入って2時。睡眠導入剤を三つ飲んで眠れるのはおよそ一時間後の3時。健康のためには明日は6時間寝て9時には起きようと思う。そのあたりで意識がふわふわしてきてもうらなにもわからんくなるのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 身近な日常が描かれていて何か良いなぁと思う作品でした。 弁当と一緒に野菜ジュースを買うとか、喫茶店の可愛い子とか、ちょっとした所にリアリティを感じる所も良い。 私は逆にコンビニ弁当は米…
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