解放
弱い自分が許せないのだ。
他人とは違う部分を一つ一つ無駄な時間をかけて探してしまう、何故仕事のミスは分からないのに、あらさがしばかりうまくなってしまうのか。
それとも初めから分かっていて再認識しているだけなのか。
ああ、煩わしい。
いっそ誰か殺してくれないか。
自分で自分を消す勇気など到底ないので。
いつだって他力本願なのだ。
他人との関わりが面倒なくせに。
矛盾だらけだ。
誰が矛盾を愛せと言った。
それは無理だ、矛盾が積み重なれば積み重なるほど自分がぼやける。
もう何者ですらか分からない。
いや、初めから何者でも無いのだが。
誰かが指を指して笑っている訳でも無いのに視線が気になる。
自意識過剰野郎が。
見ていて恥ずかしいぞ。
誰もお前になんて興味ないし、精々危害が加えられそうになったら認識されるだけだ。
何が不安かわからない。
当たり前だ、わからないから不安なのだ。
どうせ考えても答えなどではしない。
朝7時10分いつもの電車。
駅のホーム。
そこからすぅっと足を踏み込んで