猫の花嫁
~プロローグ~
《ガサゴソ…。》
私は、私の姉と最近亡くなった祖母の別荘へ来ていた。
そして、今は別荘を片づけるついでに
祖母の遺品がないか探している最中である。
「何か見つかった?」
「ううん・・。あれ、これって・・。」
「何?」
姉が、近寄りながらそう言った。
「これ、懐かしい。」
私が手にしたのは《猫の首輪》。
それは、子供の頃この別荘に遊びに来た時
いつも一緒に遊んでいた猫の首輪だった。
しかし、この時に見つけたこの首輪が
のちに、私の運命を変えることになる。
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