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上弦の月

上弦の月

作者: 麻生あきら
掲載日:2026/08/27

挿絵(By みてみん)

 男の手には鈍く光る銃。

 磨かれずに埋もれた紋様。

 銀のリボルバー。


 六発の銀の弾。


 討たねばならない。


 男にとっての敵(かたき)ではない。

 誰かの依頼でもない。

 金のためでもない。


 ただ、討たねばならない。

 そう。

 ただ、撃たねばならない。



 手にした銃がささやく。

 私を使って、


 射ちなさい。

 撃ちなさい。

 討ちなさい。




 女は赤い唇に舌を這わせた。

 飲み下しそこねた紅い流線。

 白い肌に文様を描く。


 銀の茨の棘の数は六。


 知らぬ男。

 欲望を感じない。

 欲望を与えられない。



 ただ、去ね。と念じる。

 そう。

 ただ、去ね。と。



 棘が風を纏う。


 躱せ。

 交わせ。

 飼わせ。




「ああ、残念だったな」

「ああ、残念だったわ」



 灰は男を掠め、風に流れた。

深夜テンションで書いたありきたりなゴシックな詩。

お題にして何か書こうと思います。

3パターンくらいを目標に。

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