表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

2026-03-12

お前の喋り方は出自が割れる。

ここでの流儀を覚えるまでは、外で喋るな

とりあえず服あたりつまんでろ

俺が急に動いたときは離せ



キョウカは頷いて、ウルミの背中側の布をがっつり掴んだ。ウルミは呆気にとられつつも、そっとその手を掴んだ。



服の裾か、袖口にしてくれ。


そうします。



キョウカの話し方は無法エリアでは目立つ

しかし、生活するなら対策をせねばならない


ひとまずキョウカは、ウルミの指示に従った。



· · ───── ·✧· ───── · ·



社会勉強行くぞ、ついてこい


ウルミは買い出しにキョウカを連れ出すようになった。キョウカのイメージでは、無法エリアには人間が転がっていそうだったが存外そうでもなかった。

ウルミに聞けば、生きていようが死んでいようが売れるものは早々になくなるとのことだ。


キョウカが転がされてから、長らく放ったらかしになっていたのは珍しいことなのだろう。

ウルミに拾ってもらえたのは幸運だった。



買い出しでは、濾過されていない水を手に入れた。

食料はウルミがどこかからか持ってくる。恐らくキョウカへの社会勉強に含めるつもりのない手段を使っているのだろう。



もしくは、キョウカがウルミからは離れられない状況にして逃がさないための一手。


ウルミは拾ってしまった少女を持て余してはいたが、遵法エリアでの知識を手に入れることができた。




· · ───── ·✧· ───── · ·



ご主人様



キョウカがウルミに呼びかけるが、ウルミは反応しない。

次は服の裾をつかんで、もう一度呼んだ。



ご主人様



ウルミは振り返ると、キョウカが自分を呼んでいたことを把握した。


お前を正式な奴隷したつもりもない

お前の主人でもない。



では、どのように呼べばよろしいでしょうか。



ウルミは少し息を吸って考えた。


兄貴とでも呼んでおけ。

その方が俺の舎弟だと分かるし、自然や。



兄貴



で、何の用?



はい。今後の私の身の振り方について伺いたく存じます。



外で喋るな。今じゃない。

帰ってからにしてな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ