2/7
0311-kyk
キョウカはテーブルにずっしりとした袋を置いた。
「これ、生活の足しにして」
ウルミは袋の中身を見らずにキョウカの首元に手を伸ばした。
「髪、売ったんやな。」
ウルミの手がキョウカの短くなった髪をすく。
「俺なら、もっと上手く売れた」
「そうかもしれないね、軽率だった」
お互いに何故も、似合わないも言葉にしない。
これだけの手持ちがあれば、1人でもやっていけるだろうに。だが、ウルミがいなければキョウカは無法エリアの暗黙の了解に触れる可能性がある。
ウルミはキョウカが自分から離れられない理由を頭に並べた。
「いったん、俺預かりにさせてもらう」
キョウカは元からウルミに自由に使ってもらう心づもりだったため、頷いてベッドに行った。
· · ───── ·✧· ───── · ·
隣で眠るキョウカの髪をウルミは指先で弄ぶ。
髪が長かった頃は触ろうともしなかった。キョウカの髪の手触りの良さに、以前はどうだったのだろうかとウルミの中に惜しむ気持ちが沸く。




