第四章 信念
翌日、俺はギルドに戻った。
「盗賊団討伐完了だ」
リリアが驚いた表情を浮かべる。
「本当ですか!?レオンさん、一人で全員を?」
「ああ。証拠もある」
俺はリーダーの持っていた首飾りを見せた。これは以前盗まれた商人の品だという情報があった。
「すごい……本当にお一人で」
報酬の金貨を受け取り、俺は酒場へ向かった。
その夜、ベテラン冒険者のグレンが話しかけてきた。
「レオン、お前、盗賊を全員殺したんだってな」
「ああ」
「……冒険者の中には、そういうやり方を嫌う奴もいる。捕まえて役人に引き渡すべきだって」
「俺は自分の信念に従って動く。悪党には容赦しない」
グレンは頷いた。
「お前の気持ちは分かる。だが気をつけろ。この世界には様々な悪がある。魔物、盗賊だけじゃない。貴族や王族の中にも腐った奴がいる」
「分かってる。魔物だろうが、盗賊だろうが、貴族だろうが、王族だろうが――悪党は悪党だ」
グレンは苦笑した。
「お前は本気で言ってるんだな」
「本気だ。俺は正義感が強く、博愛の精神を持っている。だが悪党には容赦なく殺す。理不尽な暴力に虐げられる者たちの力になれればと考えている」
俺は酒を一口飲んだ。
「力のない正義は戯言だし、正義無き力はただの暴力だ。俺は両方を持つ」
グレンは静かに言った。
「その信念、最後まで貫けよ」
「ああ、必ず」




