第三十二章 海底神殿
西の大海。
広大な海が地平線まで続いている。
俺は上空から港町リヴァースを見つけた。
港には無数の船が停泊している。
俺は港に降り立った。
人々が驚いた表情で俺を見る。
「空から人が……!」
「魔法使いか!?」
俺は無視して、港の端に向かう。
そこには一人の老人が立っている。
漁師のような格好をしている。
「あんた、冒険者だな」
老人が俺を見る。
「ああ。海底神殿に向かう」
「海底神殿か……あの呪われた場所に」
老人が渋い顔をする。
「何か知っているのか?」
「ああ。三日前、冒険者の一団が海底神殿に向かった。だが、誰一人帰ってこなかった」
「何人いた?」
「十人。全員がBランク冒険者だった」
俺は少し考える。
Bランクが十人で全滅。
それなりの脅威だ。
「場所を教えてくれ」
老人が海を指差す。
「あの方向に船で三日。海底神殿は海底百メートルの場所にある」
「分かった」
俺は飛行魔法で海上に浮かぶ。
そして、指示された方向に向かって飛ぶ。
数時間後、俺は目的地に到達した。
海上には何もない。
だが、透視で海底を確認すると、巨大な建造物が見える。
海底神殿だ。
直径数百メートルの円形の神殿。
古代の文明が作ったものだろう。
俺は海に飛び込む。
水中だが、俺には問題ない。
水魔法で周囲の水を操り、呼吸を確保する。
そして、海底に向かって潜っていく。
水圧が増していくが、俺は魔力で体を保護する。
海底百メートル。
そこに海底神殿がある。
巨大な石造りの神殿。
入口には古代文字が刻まれている。
俺は透視でその文字を解読する。
『汝、海の支配者に挑む者よ。海の試練を超えし者のみ、神殿の奥に至る』
俺は神殿の入口に入る。
内部は暗い。
だが、透視で全てが見える。
そして、すぐに魔物が現れた。
シーサーペント。海の大蛇。
全長五十メートルの巨大な蛇が三体、俺を囲む。
「シャアアアッ!」
蛇たちが一斉に襲いかかってくる。
俺は反撃する。
「絶対零度!」
周囲の海水が一瞬で凍結する。
蛇たちが氷に閉じ込められる。
そして、俺は攻撃する。
「アイススピア・超連射!」
無数の氷の槍が凍結した蛇たちを粉砕する。
蛇たちが砕け散る。
俺はさらに奥へ進む。
次の部屋には、無数の魔物が待ち構えている。
アクアゴーレム。水で構成された魔物。
百体以上が一斉に襲いかかってくる。
「熱湯ウォータージェット・超広域展開!」
俺の周囲から超高温の熱湯が放射状に射出される。
水のゴーレムたちが蒸発していく。
全滅。
さらに奥へ進む。
巨大な部屋に到達した。
そこには、一体の巨大な魔物がいる。
クラーケン。深海の魔獣。
無数の触手を持つ超巨大なイカ。
本体だけで直径三十メートル以上。
触手は十本ある。
「グルルルル……」
クラーケンが触手を振り回してくる。
無数の触手が俺に襲いかかる。
俺は瞬間移動で回避し、反撃する。
「フレア・極大、全方位連射!」
無数の極太熱線が触手を焼き切る。
だが、すぐに触手が再生する。
「再生能力か……なら」
俺は本体を狙う。
「メテオ・超大型、集中投下!」
複数の超巨大炎球がクラーケンの本体に降り注ぐ。
水中でも炎は消えない。魔法の炎だからだ。
爆発が連鎖し、クラーケンが吹き飛ばされる。
だが、まだ生きている。
俺は追撃する。
「絶対零度・最大範囲!」
クラーケン全体の周囲の海水が凍結する。
クラーケンが氷に閉じ込められる。
そして、トドメを刺す。
「アイススピア・極大、貫通!」
超巨大な氷の槍がクラーケンの本体を貫く。
クラーケンが絶命する。
巨大な魔石が転がり出る。
俺はそれを回収した。
その瞬間、体が熱くなる。
レベルアップだ。
俺は簡易的にステータスを確認する。
レベルが105から110に上昇した。魔力も405から420に伸びている。
深海の魔獣を倒したことで、大幅に成長したようだ。
俺はさらに奥へ進む。
最深部に到達した。
そこには、巨大な玉座がある。
そして、玉座に一人の女性が座っている。
いや、人間ではない。
人魚だ。
上半身は美しい女性。下半身は魚。
だが、その周囲には圧倒的な魔力が渦巻いている。
「よくぞここまで来た、人間よ」
人魚が口を開く。
「我は海神の巫女、アクアリア。この神殿を守護する者だ」
「俺はレオン。この神殿を攻略しに来た」
「攻略?フフフ……面白い。だが、我を倒すことはできぬ」
アクアリアが手を振る。
周囲の海水が渦を巻き、巨大な水の竜が出現する。
十体の水竜が一斉に俺に襲いかかってくる。
俺は迎撃する。
「熱湯ウォータージェット・最大出力、全力連射!」
無数の超高温熱湯が水竜たちを蒸発させる。
だが、すぐに新たな水竜が出現する。
「無限に生成できるのか」
俺はアクアリアを直接攻撃する。
「フレア・極大!」
極太の熱線がアクアリアに向かう。
だが、アクアリアの前に水の壁が出現し、熱線を防ぐ。
「無駄だ。この神殿では、我は無敵だ」
「なら、神殿ごと破壊する」
俺は全魔力を集中させる。
「複合魔法奥義――エレメンタル・アナイアレーション!」
全属性を融合させた究極の攻撃魔法。
神殿全体を包み込む巨大な魔法陣が展開される。
アクアリアが驚愕する。
「何!?この魔力……まさか!?」
魔法陣が発動する。
神殿全体が光に包まれる。
アクアリアの周囲の水の防壁が消滅していく。
「馬鹿な……我が力が……」
アクアリアが露出する。
その隙を俺は逃さない。
「熱湯ウォータージェット・最大出力!」
「フレア・極大!」
「メテオ・超大型!」
全ての攻撃がアクアリアに直撃する。
「ぐあああああああっ!」
アクアリアが絶叫する。
そして、崩れ落ちる。
海神の巫女、アクアリア、撃破。
俺は巨大な魔石を回収した。
そして、玉座の後ろにある宝物庫を発見する。
中には金貨が山積みされている。
そして、中央に一つの三叉槍がある。
青く輝く三叉槍。海神の三叉槍だ。
俺はその三叉槍を手に取った。
【装備】
・海神の三叉槍(水属性魔法威力×3、水中戦闘力×2)
俺は海神の三叉槍を装備した。
海底神殿、攻略完了。
俺はステータスを確認した。
【ステータス】
名前:レオン
年齢:26歳
レベル:120
職業:冒険者
ランク:A
称号:深淵の覇者、龍殺し、魔王殺し、海神殺し
HP:6000/6000
MP:8500/8500
【能力値】
体力:330
筋力:335
魔力:460
敏捷:337
知力:333
【装備】
・深淵の王冠(全属性魔法威力×2)
・龍殺しの指輪(竜族へのダメージ×3)
・魔王の剣(全攻撃力×1.5、闇属性付与)
・海神の三叉槍(水属性魔法威力×3、水中戦闘力×2)
【所持金】
・金貨:28000枚
レベルが120に到達した。魔力が460まで伸びている。
海神の巫女を倒したことで、さらに大幅に成長した。
新たな称号「海神殺し」を獲得した。
俺はテレポートでグランヴェルのギルドに戻った。




