美しき悪意
ある夏の日、公園の片隅に蟻の巣がある事を知った。
僕はただ興味があった。
僕はそこら中に落ちている木の棒を拾う。
どれでも良かったが少しだけ長い棒を拾う。
手始めに単独で行動している蟻を見つけた。
蟻は僕に目を向けず、何か目的を持って行動している。
この蟻は見逃した。
もう一匹蟻を見つけた。
自分自身と同じ大きさの何かを運んでいた。
その小さな体からは想像できない力だった。
巣まで後30センチ位だろう。
必死に運んだ物を棒で落とした。
蟻は少し暴れた後に再び物を持ち上げた。
今度は小さな力で蟻を潰した。
少し弱々しくなったが、未だ生きている。
今度は足を1本棒で押さえつけた。
小さな足は押しつぶされ蟻は逃げ出そうとしている。
棒を上げると1本は動かなくなった。
次に蟻の腹を潰した。
蟻は足をジタバタさせていた。
棒を上げると蟻は棒先にくっついていた。
棒を上下に振ると、ポトと地面に落ちた。
蟻は完全に弱っていた。
足で逃げようとしていた。
スピードは出ない。
ふと横を見てみると、一円玉程の石があった。
それをつまみ、蟻の上に持ってくる。
指を離し、蟻の上に落とす。
完全に潰れた。
そう思ったけど生きてた。
凄い!未だ生きているんだ。
思わず感嘆の声を漏らした。
蟻は少し少し少し足を一歩踏み出した。
僕は靴で蟻を踏み潰した。
巣に蟻の死骸を入れる。
二匹ほど蟻が出てきたが無視した。
巣の中に棒を刺し周りの砂を流し込んだ。
そして公園の水飲み場で手を洗った。
家に帰った。




