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メリーちゃん、正しさの先へ――安心を届けるということ

お読みいただきありがとうございます。

 このお話は、医療の現場で医療機器を操作・管理し、人の命を「技術」で支える専門職――臨床工学技士(Clinical Engineer/CE)たちの物語です。


 第3章から描かれるのは、AIによる遠隔診断支援システムの試験運用を目前に控えた、CEたちの「正しさ」と「安心」の間で揺れる葛藤と決意。


 若き技士長補佐・南條アキが、仲間たちと共に何を信じ、何を選び取っていくのか。

 そして「メリーちゃん」と呼ばれる彼女が、どのように“未来”と向き合うのか。


 読み進めるうちに、あなたの中にも「医療の中のCE」という存在が、少しずつ輪郭を帯びていくことを願って――。


 なお、シリーズ第1作『CEです。何でもござれ!』はnoteにて無料公開中です。

 アキやユウたちの出会いや成長の始まりを、ぜひこちらでもご覧ください。

https://note.com/hiro_shinonome/m/m42f31659debd

第3章 繋がる鼓動、未来への一歩


Part1


 春の陽射しが差し込む会議室の窓辺に、静かに資料の束が置かれた。

 南條アキは、その一番上にある表紙を見つめながら、深く息を吐いた。

 

 「AI遠隔診断支援システム試験運用・説明支援プロトコル案」

 

 数週間かけて練り直した提案書だ。文字の並びは変わらないが、その中身には、確かな想いが宿っている。

 

 ――人と機械、その橋渡しをするのが、私たちCEなんだ。

 

 臨床工学技士――Clinical Engineer。医療機器の専門家として、生命を支える装置の管理・操作・保守を行う職種。人工呼吸器、透析装置、心臓を支える補助循環装置など、いずれも患者の命に直結する機器ばかりだ。

 

 アキにとってその仕事は、ただ機械を扱うだけではなかった。

 誰かの不安を和らげるために、そっと声をかけること。家族の問いかけに、真摯に答えること。

 人の心に寄り添う力が、CEにとってのもう一つの技術だった。

 

「アキさん、そろそろですね」

 

 振り返ると、翔が緊張した面持ちで立っていた。手には配布用の印刷資料が握られている。

「ありがとう、翔くん。カナは?」

「プレゼン用のスライド、最後まで確認してくれてます。メカちゃんとしての見せ場、頑張りますって」

 

 アキはふっと笑った。

「頼もしいね。……行こうか、私たちの鼓動を届けに」

 

 会議室に入ると、既に数名の医師と看護師、事務職、そして情報システム担当が席に着いていた。

 中央に置かれた大型ディスプレイには、AI支援診断のフローチャートが映し出されている。

 AIは、医療画像やバイタルデータ(心拍、血圧、酸素飽和度など)を解析し、異常の兆候を検出する。だが、それだけでは診断は完結しない。

 

「正しさは示せても、安心は与えられない」――それが、アキたちCEの信念だった。

 

 説明が始まると、カナは患者との実際のやり取りをもとに、「人がそばにいることの安心感」について話した。

「在宅の患者さんにあなたが来てくれてホッとしたって言われたとき、機械の精度じゃなくて、人の温度が伝わったんだって思いました」

 

 翔は、AIに頼りすぎるリスクについて語った。

「AIが大丈夫と言っているだけでは、患者さんや家族の不安は消えません。だからこそ、僕たちが一緒に見守っていますって伝えることが必要だと思います」

 

 アキは最後に、一人のCEとしての想いを述べた。

「技術は、進歩し続けます。AIは、間違いなく医療を変えていきます。でも、人がそばにいて、気づき、支え、伝える――それが、医療の根幹だと思います。私たちCEは、そこに責任を持ちたいのです」

 

 一瞬の沈黙の後、医師の一人が静かに口を開いた。

「……それは、機械の専門家というより、医療者としての視点ですね」

 

 アキは迷いなく頷いた。

「はい。私たちは機械のプロであると同時に、人の命を支えるチームの一員ですから」

 

 その言葉に、部屋の空気がわずかに和らいだ。

 技術に詳しくない人でも、彼女たちの想いはきっと伝わったはずだ――そう感じさせる時間だった。

 

 会議が終わると、翔が小声でアキに話しかけた。

「……少しは、届いたかな」

「ううん、ちゃんと届いてたよ。あなたの言葉も、カナの気持ちも。全部、繋がってた」

 

 アキの胸には、確かに鼓動があった。

 それは、不安でも、後悔でもなく。

 未来に向かって踏み出す、強く静かな鼓動だった。



Part2:言葉にできる安心を

 

 小児病棟の一角。

 

 朝の回診を終えたカナは、手にした機器チェックリストを見つめながら、足を止めた。

 

「メカちゃん、おはよう」

 

 明るい声が、背中越しに飛んできた。

 

 振り返ると、声の主は戸田楓くん。透析療法を続ける小さな患者だった。

 今日も点滴スタンドを押しながら、にこにこしながらこちらに歩いてくる。

 

「おはよう、楓くん。機械の調子、どうだった?」

 

「昨日、ちょっと音が変だったの。だから、ママと一緒に寝た」

 

 カナはしゃがみこみ、楓の目線に顔を合わせる。

 

「怖かったね。でも、大丈夫。その音ね、フィルターの交換時期が近づいてたからなんだよ。ちゃんと新しいのに替えておいたから、もういい音してるよ」

 

「ほんとに?」

 

「ほんと。わたし、耳だけじゃなくて心でも聴いてるからね」

 

 楓はくすりと笑った。ほっとしたような、ちょっと照れたような顔。

 

 この瞬間が、カナにとって一番嬉しい時間だった。

 

 安心は、機械のスペックだけでは届けられない。

 患者が笑うまで、声をかけて、目を合わせて、何度でも確かめる――

 それが、メカちゃんの仕事だった。

 

 一方、CE室。

 

 翔はAI解析システムのデータモニターを前に、難しい顔をしていた。

 

「うーん……」

 

 端末に表示されたグラフは正確そのもの。

 エラー率も基準値内。

 だけど、なぜか引っかかる。

 

「翔、眉間にシワ寄ってるよ?」

 

 カナが戻ってきて、声をかけた。

 

「なあ、カナ。正しいってさ、それだけでいいんかな?」

 

「うん……難しいね。わたしも最初は、正しく扱うことがCEの全てだと思ってたよ」

 

 翔は黙ってうなずく。

 

「でもね、それだけじゃ届かないこともあるんだよ。安心してもらうって、もっと奥にある気持ちだから」

 

「……それって、伝えるってこと?」

 

「うん。安心って、人が人に伝えて、初めて届くんだと思う」

 

 翔はその言葉を静かに反芻した。

 

 伝えるって、簡単なようで、実はとても難しい。

 AIにはできない、声の調子、目の動き、ちょっとした間。

 それは、メカちゃんと呼ばれる理由だった。

 

 その日の午後。

 

 アキは、ユウと共に院内説明会に向けたパンフレットの文案を確認していた。

 

「精度の高い診断結果をご提供します……って、なんか冷たいよね」

 

「情報としては正確だけど、安心できるとは違うな」

 

「CEが関わるからには、言葉にできる安心を渡したい」

 

 アキはそう呟きながら、赤ペンで文章に線を引いた。

 

 ユウは、ふと彼女の横顔を見た。

 

 几帳面で、資料作りが得意で、でもそれだけじゃなくなった。

 

 アキは今、誰かの気持ちを想像しながら、言葉を選んでいる。

 

 それが、ユウにとって何より誇らしかった。

 

「……俺、そういうアキが好きだよ」

 

 アキは、手を止めて笑った。

 

「ありがとう。でもね、まだちょっと、怖いんだ。

 これで安心してもらえるかなって、ずっと考えちゃう」

 

「いいんだよ。怖いままで」

 

「……え?」

 

「俺がそばにいるから。怖くても、一緒にやればいい」

 

 その言葉に、アキの頬が少し赤くなった。

 

 でも、ペンはもう止まらない。

 

「安心して、話しかけてください。

 わたしたちが、あなたのそばにいます……っと」

 

 ゆっくりと、一文を加えた。

 

 医療機器のそばに立つだけじゃない。

 患者の不安のそばに立てる存在――それが、CE。

 

 アキたちの鼓動は、確かに未来へと響き始めていた。



Part3:プロトコルの先にあるもの

 

 会議室のホワイトボードには、赤と青のマーカーで何本もの矢印が引かれていた。

 

「……ここの介入タイミング、AIだけで判断するにはリスクが高すぎます」

 

 アキの声は冷静だったが、その奥には迷いと責任の重みが見え隠れしていた。

 

 院内のAI遠隔診断支援システム試験運用に向けたプロトコル策定――それは、ただの技術書き起こしではなかった。

 「誰が」「いつ」「どうやって」人の判断を挿し込むか。

 そして何より、「それが患者にどう届くか」。

 

「最終判断は医師が行いますって、表面的には聞こえはいいけど……それだけじゃ、患者さんは不安だと思うの」

 

 アキはボードに書かれた「Step5:医師確認」の文字をじっと見つめながら、つぶやいた。

 

 ユウが、彼女の隣に立つ。

 

「なら、CEがここで説明しますって明記しよう」

 

「え……」

 

「アキがさ。いつも言ってたじゃん。正確な数値より、伝わる言葉って。

 だったら、それをプロトコルに入れようよ。俺たちが、届ける役になればいい」

 

 アキはハッとしたようにユウを見た。

 その目に浮かぶのは、驚きと……少しの安堵。

 

「……ユウ、ありがとう」

 

「俺はいつでも、アキの見てる方向に協力するだけだよ」

 

 そのやりとりを、遠巻きに見ていたカナと翔が顔を見合わせた。

 

「ねぇ翔、あれって……」

 

「……うん、共犯者だね」

 

 思わず吹き出すカナ。

 

 だが、冗談の裏にある本気を、翔はちゃんと見ていた。

 

「俺たちも、自分たちの言葉を持たなきゃな」

 

「言葉、か……。じゃあ、わたし、メカちゃん語でいこうかな?」

 

 笑いながらも、カナの言葉には覚悟があった。

 メカちゃんは、ただの愛称ではない。

 それは、医療の中で「伝わる言葉」を持った証。

 安心を、機械越しに届けるための言語だった。

 

 その夜、アキは一人、CE室に残っていた。

 

 蛍光灯の明かりが、資料のページを静かに照らしている。

 ページの隅には、ユウが走り書きしたメモ。

 

「アキの言葉でいこう」

 

 それを見て、アキはペンを取り上げた。

 

 ――診断結果の正確性に加えて、患者が理解し安心できる形で、CEが必要な説明を行う――

 

 そして、ページの余白にそっと書き添える。

 

「この場所に、私たちがいると伝えるために」

 

 彼女の書く文字は、誰よりもまっすぐだった。

 

 未来は、まだ見えない。

 でも、鼓動は確かに続いている。

 

 それぞれの言葉で。

 それぞれの場所で。

 

 彼らの繋がる鼓動は、いま、未来へのプロトコルとして記録されようとしていた。



Part4:継がれるまなざし

 

 「翔くん、次の患者さんのご家族、先に来られてるみたい」

 

 カナの声に翔は頷き、タブレットを手に面談室へと向かった。

 

 遠隔診断支援の新プロトコル説明。

 今日は、初めて翔が主担当として家族に説明する日だった。

 

 室内には、やや緊張した面持ちの母親と、その傍らでじっと翔を見つめる中学生くらいの男の子。

 翔は、一度深呼吸してから、静かに語り始めた。

 

「こんにちは。臨床工学技士の佐々木と申します。

 本日は、お母さまとお子さまに、検査内容と、これから導入される診断支援の仕組みについてご説明に参りました」

 

 男の子がそっとお母さんの袖をつかむ。

 

「大丈夫よ。ちゃんと説明してくれるって」

 

 そう言われても、翔の言葉はまだ堅かった。

 専門用語が口をついて出る。相手の表情が揺れる。

 翔は、そのたびに迷いそうになる。

 

 すると、横に立っていたカナが、さりげなく言葉を添えた。

 

「翔くんね、機械のこと、すごく詳しいんですよ。

 でも、それ以上に、患者さんの声にならない気持ちに気づける人なんです」

 

 カナの穏やかな声に、室内の空気が少し和らいだ。

 

 翔は目を伏せた。

 けれど、その言葉に、どこか肩の力が抜けていくのを感じた。

 

「僕たちは、AIの診断をそのまま伝えるだけじゃありません。

 今ここにいるあなたの不安を、一緒に整理しながら進めていきます。

 それが、僕たちCEの役割なんです」

 

 男の子が、ようやく翔の目を見た。

 そして、小さな声でつぶやく。

 

「……機械の人、じゃないんだね」

 

「うん。機械のことは得意だけど、それだけじゃないんだ」

 

 翔の口元に、ようやく微笑みが戻った。

 

 面談を終えて廊下に戻ったとき、アキが迎えていた。

 

「……うまくいった?」

 

「うまく……かはわかりません。でも、伝えました」

 

 翔の言葉に、アキはふっと目を細めた。

 

「……それで、十分。あなたの言葉で届いたなら、それが一番」

 

 カナがすっと歩み寄り、翔の背を軽く叩く。

 

「ね、言った通りでしょ?翔くん、ちゃんと届ける人になってる」

 

「……照れるから、やめてください」

 

 廊下に笑い声が広がる。

 

 その光景を、少し離れた場所で見ていたユウが、アキの隣に立った。

 

「言葉って、伝えるだけじゃなくて、受け継がれていくんだね」

 

 アキは頷きながら、カナと翔を見つめた。

 

「私たちが昔、先輩からもらったように。

 怖いままで進んでいいって。

 その言葉を今、私たちが次に渡してるんだと思う」

 

「……継がれるまなざし、だね」

 

 ユウの言葉に、アキはそっと目を閉じた。

 

 どんなに技術が進歩しても、

 どんなにAIが高性能になっても、

 安心を届けるのは、いつもまなざしから始まる。

 

 それは、見守るまなざし。

 託すまなざし。

 そして、信じるまなざし。

 

 臨床工学技士という仕事の中で、今日も誰かの安心が受け継がれていく。



エピローグ:拓かれる世界

 

 春の朝。

 病院の屋上から見下ろす景色は、淡く滲んでいた。

 花曇りの空の下、植え込みの間を風が抜けていく。

 

 アキは手帳を片手に、ゆっくりと深呼吸をした。

 その視線の先には――

 

「準備、できた?」

 

 ユウが、白衣のポケットにファイルを差し込んで、屋上に上がってきた。

 穏やかな声に、アキは小さく頷く。

 

「うん。……今日は、試験運用開始日だからね」

 

 AI遠隔診断支援システム。

 ついに、その第一歩が、今日から始まる。

 

 ただの技術導入ではない。

 医療の現場に、確かな未来をもたらす試み。

 そして、CEがその橋渡し役になる、最初の証明。

 

「アキの言葉がなかったら、ここまでこぎ着けられなかったと思うよ」

 

「……私だけじゃない。

 ユウが背中を押してくれたし、カナも翔も支えてくれた。

 それに……」

 

 アキはそっと、手帳の中に挟まれたメモを見つめる。

 

 《怖くていい。

 怖さごと、誰かの安心になれる仕事なんだよ。》

 

 かつて、先輩からもらった言葉。

 その言葉は、アキの中で生き続け、今また次の誰かへと渡されている。

 

「そうだね。……でも、それでもアキはすごいよ」

 

 ユウが、ためらいなく言う。

 

「今日が新しい一歩なら、きっと君が拓いた道だ」

 

 その言葉に、アキは照れくさそうに肩をすくめた。

 

 そして、エレベーターへと続くドアが開いた。

 

 白衣姿のカナが、ファイルを小脇に抱えて現れる。

 

「おはようございます!あ、二人とも……屋上でサボってる?」

 

「サボってない。確認してたの。空の色とか、風とか、私たちの気持ちとか」

 

「詩人か!」

 

 翔の声が背後から響いた。

 いつの間にか、四人が自然と集まっていた。

 

 誰も指示を出していないのに、皆、ここに来ていた。

 理由は一つ――この日を共に迎えるため。

 

 アキは、静かに目を閉じた。

 

 AIの「正しさ」だけでは生まれないもの。

 それを届けるのが、CEの「まなざし」であり「言葉」なのだと。

 

 メリーちゃん。

 メカちゃん。

 そして、まだ名前のない誰かのあだ名が、この先に続いていく。

 

 機械を守る人。

 命を支える人。

 そして、人に安心を届ける人。

 

 そのすべてを、「CE」と呼ぶのだと。

 

 今日、私たちはまた一歩、未来へ踏み出す。

 

 どんなに技術が進歩しても、

 どれほどAIが精緻になっても、

 人の心に寄り添う力は――人にしか持てないのだから。

 

 臨床工学技士。

 それは、未来を守る仕事。

 

 その鼓動は、今日も、静かに、確かに、繋がっていく。

 ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。

 AIや遠隔医療、効率化が求められる時代において、「人の心に触れる医療機器管理」というCEの仕事が、今あらためて問われています。


 この物語では、医療の最前線に立つわけではなくとも、患者の“隣”で安心を届けようと努力する人たちの姿を描きたくて執筆を続けてきました。


 「安心」は、AIではまだ測れません。

 でも、機械を扱う人が「温かいまなざし」を持っていれば、その機械はきっと誰かを救えます。

 そう信じて、この作品を書き上げました。


 もし本作が、CEという職種やその魅力に少しでも関心を持つきっかけとなったのなら、作者としてこの上なく嬉しいです。

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