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社長




「まあ、記憶がないから、呪いがかかっていたのか、ポンコツに成り果てていたのか。何なのかはわからないけど。そうだな」


 日埜恵ひのえは、一呼吸置いて、言葉を紡いだ。


「もう二度と、仲間を痛い目に遭わせはしない」

「どうやらポンコツに成り果ててしまっていたようだな」

「言葉の応酬はもう、終わりにしようか」

「ああ」


 周空ちからは呪文を唱えて、三体のゴーレムを誕生させてのち、今の日埜恵ひのえの姿を模っては、攻撃を開始させた。


(ま。ここはオーソドックスに、俺も三体のゴーレムを誕生させて、俺を模って、相殺するのがいいんだろうけど。俺って、今、攻撃用の魔法の呪文、全然覚えてねえし。この前みたいな、奇跡の。じゃなくて。守護霊の力に頼るほかないんだろうけど………なんか。なんだろうな。この胸騒ぎは。守護霊が力を貸してくれそうにない。っつー、最悪の状況になりそうなのもそうなんだけれども。まだ、ほかにも)


 刹那、日埜恵ひのえの脳裏に善嗣よしじが過った。


「よそ見をしている場合か?」


 日埜恵ひのえが三体のゴーレムに囲まれては、腕の部分を変形させたゴーレムの円錐状で先が尖った槍で一斉に刺し殺されようとしている最中。

 突破された場合に備えて、第二撃の瞬間を狙っていた周空ちからが淡々とそう告げると、いやいやと、日埜恵ひのえはやはり胡散臭い口調で言った。


「俺はぜーんぜん、よそ見してねえよ。だってずっと、」


 あいつを見ているから。










 同時刻。

 『花音かのん』店の地下一階の宿泊施設内の一室にて。


「なん、なのよ!あんたは!?」


 一人の女性の金切り声に、やはり胡散臭い口調で言った。


善嗣よしじの社長でっす」











(2024.6.13)




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