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❁冬の童話2023「ぬいぐるみ」特集

全読みはしていません。『瑞月堂』投稿時点での作品の有無は調べています。


今年も冬の童話が終わってほっと一息と瑞月さん。

大きく息を吐き出して、コタツでミカンを食べようと手を伸ばしてみると、ミカンがコロコロと。

受け止めてくれたのは、小さな頃から一緒にいるぬいぐるみのウサギさん。もちろん、動いたりはしませんが、くたびれてきているのに、どこか愛着があって捨てられません。

ミカンを拾い上げ、そう言えば、前年度は『ぬいぐるみ』がテーマだったなと2023年の冬童話を振り返りました。この年はどうやら115作品くらい読んでいたようです。


❁❁❁


❁「ミミ ~こねこのぬいぐるみのぼうけん~」

https://ncode.syosetu.com/n3285hz

作:われさら様


タイトル通り仔猫のミミの冒険なのです。ある日手紙が届きます。そこからミミの冒険が始まるのですが、どうして冒険するのでしょう?

冒険の中でミミはたくさんの出会いをし、大切なことを知るのです。

こんな冒険を経て大切なぬいぐるみがやってきたと思えば、今あなたの傍にいるそのぬいぐるみをさらに愛おしく思うかもしれません。



❁「赤いぬいぐるみカー レッド・ジョウの恋」

https://ncode.syosetu.com/n7749hz

作:あき伽耶 様


あき様はちょっと変わったぬいぐるみを扱ったお話を二作投稿されております。

リズム感が良い文章なので、読んでいて長さを感じることはありません。

やんちゃなかっこよさを持つレッド・ジョウは、エンジンを唸らせ、弟分のブルー・トムを引き連れ毎日部屋中を走り回っていました。でも、ある日持ち主のボスたっくんの妹が生まれたことをきっかけに、美しいバレリーナ人形のリーナに出会うのです。

目を奪われてしまったレッド・ジョウ、いつものようにかっこよさを見せたくてエンジンを唸らせるのですが……。

さてさて、レッド・ジョウは格好よくなれるのでしょうか?

是非読んでみてください。



❁「ロロ」

https://ncode.syosetu.com/n0813ia

作:どどどどどん様


公園で夏休みの自由研究が終わっていない妹チカとその手伝いをしていたヤマト。

チカが肌身離さないくらいに大切にしているぬいぐるみのウサギのルル。そのルルに似ているぬいぐるみが置いてあるお店を見つけたところから、脱出ゲームが始まるのです。……と書くとホラーっぽいのですけど、もう、いたってかわいい童話なのです。だって、閉じ込められた理由が本当に可愛いんですもの。

ジャンルが違えば設定も捉え方が違ってくるんだなって思えるほっこり童話をどうぞ~^^


❁「国守りの魔法使いと黒羊のハインリヒ」

https://ncode.syosetu.com/n7788hz

作:彩瀬あいり様


その国には国を護ってくれる大魔法使い『ハインツベルティッヒ』が住んでいます。だけど、どんな人なのか誰も知りません。おじいさんだったり若者だったり。姿も自由自在の大魔法使いなのもありますが、名前を継いでいくという魔法使いだからです。そしてそんな大魔法使いのことをみんなが慕っていました。

だけど、どんなに慕われている人でも妬みを受けることはあるのです。お話はそんな場面から始まります。



❁「公園のベンチに喋って動くとりとねこのぬいぐるみがいた話。」

https://ncode.syosetu.com/n0290ia

作:やまだのぼる様


2024年の今年もこのシリーズで参加されていました。

さて、どこまでネタばらししましょう? あ、でもタイトルが喋っているってあるから大丈夫ですね。

そう、ぬいぐるみのトリとネコが動いて喋るんです。この二匹(体?)がまたまた個性的なのです。

ユズルは友達と一緒にサッカーをしていました。あ、ボール……。キャッチし損ねたボールが転がっていきます。転がった先には高齢のおじいさんがベンチに座って独り言。

サッカーが終わって気になったユズルがベンチに近づくとそのぬいぐるみを見つけます。

ぬいぐるみのお喋りって可愛く描きがちですが、そのぬいぐるみの個性がしっかり出ている面白いお話でした。

シリーズもので、童話祭に二作あります。両方面白いですよ。



❁「雪の悪魔と古布の騎士」

https://ncode.syosetu.com/n1955hz

作:黒森冬炎 様


小さい頃って眠るときにぬいぐるみを抱いて寝ていたりしていませんでしたか?

実は悪魔から護ってくれている騎士だったりするのかも。そんなお話。

でも、そんな騎士のぬいぐるみが騎士であり続けるためには約束事もあるのです。

「はやくねないとおばけがくるよ」そんなことも含まれているのかなぁと思える王道の寝かしつけ童話です。流れるような文章がとてもきれいです。



❁「金色に輝く帆の船で」

https://ncode.syosetu.com/n3150hu/

作:海野宵人 様


このお話はこの作者様の他のお話にある童話を掘り出したみたいです。

でも、女の子ならこんな風に王子様を信じてみたい事ってあると思うのです。

村に住む魔女のおばあさんに育てられた女の子は、くまのぬいぐるみのルドルフが幸せを持ってきてくれるというおばあさんのお話をずっと信じて海の向こうを眺めています。

海の向こうから「金色に輝く帆の船で」運命の王子様がやってくるのです。連載形式で女の子目線、王子様目線とわかれています。童話で終わりたい方は一話目だけでも? でも二話目を読めばお話が深くなります。



❁「ぬいぐるみの騎士」

https://ncode.syosetu.com/n0580hw/

作:弓良 十矢 No War様


体の弱いお姫さま、ヒルダはこのままではいけないと、体を丈夫にしてくれる魔法使いの元に旅に出ます。

旅のお供はお妃様が持たせてくれた落書きのネコのようなへんなぬいぐるみ。

魔法使いのいる町までは遠く、その道中に危険なことが起きそうになると、どこからか声が聞こえてくるのです。

これはひたむきにがんばるヒルダが起こした奇跡のお話かもしれません。



❁「プティおばさんとティーカップ猫のシュシュ」

https://ncode.syosetu.com/n4326hz/

作:菜乃ひめ可 様


とても優しくてかわいいお話なのです。

優しい気持ちが、幸せを運んでくるような。

プティおばさんの美味しいクッキーと共にどうぞ召し上がってみてください。

間に挟まる挿絵が柔らかくてぴったりです。


❁「ただしいぬいぐるみは、うごきません。そうでしょう?」

https://ncode.syosetu.com/n4137ia

作:砂礫零 様


おばあちゃんのお家でお留守番のタロウくんは、雨に気付きます。

出掛けていったお父さんは傘を持っていなかったな。

どこかもの悲しい感じでお話が始まるのですが、きっとタロウくんの寂しさがあったのでしょう。駅はすぐそばにあります。お留守番の約束はありましたが、傘を届けに家を出てしまいます。そこで、不思議なぬいぐるみに出会うのです。

「不思議の国のアリス」や「オズの魔法使い」のようなファンタジー童話です。可愛いだけじゃない、そんな冒険のような。終わりは様々に考えられそうですが、私はハッピーエンドを支持します!!

こちらもランキングに入っていますのでご存じの方は多いかもしれませんね。



❁「おねえちゃんとこまでも」

https://ncode.syosetu.com/n4387ia

作:天ノ風 カイト 様


「ぬいぐるみ」がお題で、ぬいぐるみと主人公の関係を支え合うもの大切な関係のものを書きがちになります。でも、このお話は少し違います。

ここの主人公「ハル」は大きなクマのぬいぐるみと一緒にごはんを食べています。そのぬいぐるみはハルにとって「お姉ちゃん」なのです。だけど、そのお姉ちゃんのクマは、ハルにとっては、そこにあるだけのものなのです。

そこにあるだけの、大切にされるぬいぐるみに、ハルは納得いかない日々を過ごしているのです。最後まで読んでみてください。

ハルの人生と共にある、クマのぬいぐるみの話を。



❁「お友だちはぬいぐるみ」

https://ncode.syosetu.com/n4394ia

作:浅黄悠 様


紹介が難しくて……ネタバレになってしまいそうなのですが、森に住むくまさんと迷子のぬいぐるみのくまさんが出会って遊ぶんですけど、ほんと、子ども達が遊んでいるんだろうなって思えるような、そんなお話なのです。

夕方になり、迷子のぬいぐるみのくまさんはお家に帰ることになります。でも、仲良くなった友達と離れたくありません……。そんな初めての友達との交流を描いたかわいいお話なのです。



❁「Triple-patchworks.bat」

https://ncode.syosetu.com/n4271ia

作:ウナム立早 様


少し大きめのお子さん向けかなぁと読んでいると、作者様のあらすじにも書いてらっしゃいました。小学生高学年~中学生への童話(児童文学になるのかな?)

ウサギのぬいぐるみとAIが出てきて、主人公の幸和くんに内緒でお喋りをします。そして、この三人には共通点が……。

そんなお話なのですが、幸和くんが大きいのでそこからお話が膨らんでいくのです。

思春期に入るその頃、互いを羨み思い詰めてしまう事ってありますよね。



❁「モッピ~優しい灰色うさぎ」

https://ncode.syosetu.com/n6138hz/

作:倉木ノウ様


でも、ほんとうに素敵なお話なのです。友達を思いやる心って時に辛い決断をしなければならなくなるんでしょうね。だけど、壊れなかったのは、ふたりが過ごしたかけがえのない時間があったからなのでしょう。

読み終わって思わず、小さい頃に一緒に布団に連れ込んでいたぬいぐるみに話しかけたくなりました。


3000文字以下のもの


❁「目玉焼き島の魔女とぬいぐるみ猫」

https://ncode.syosetu.com/n8782hy

作:るーじ様


これね、すっごくかわいいんです。魔女好きの私がいうんだから間違いなし!!

私の中ではこれぞ『魔女の生き方』なのです。自分の道を気ままに楽しく生きて謳歌する。

いいなぁ、羨ましい~。

そんな楽しい魔女とぬいぐるみのネコちゃんの生活を是非覗いてみて下さい。


❁「空に昇ったドラゴンのぬいぐるみ」

https://ncode.syosetu.com/n7807hz

作:龍川歌凪 様


感動の童話なのです。

大切な息子が生まれて、両親が贈ったのはドラゴンのぬいぐるみ。ドラゴンは大切な宝物を守護する者だからと、二人の宝物である男の子を護っています。男の子もそのぬいぐるみをとても大切にしていました。

大切にされたぬいぐるみには魂が宿るんですって。だから、そのドラゴンにももちろん、魂が宿り、男の子を護っていたのです。本当は、ずっと一緒にいたかったのでしょう。でも……。

そして、大人になった男の子は……。


❁❁❁

コタツの中で温まりながら、「ぬいぐるみ」の童話を読み返していた瑞月さんは、いつのまにか「ゆめのなか」

手に持っていたはずのミカンが、またころころころと逃げ出します。

受け止めてくれたのは、やっぱりあのウサギさんでした。



因みに私はこちらで参加していました。

「びーちゃんのしっぽはいたいいたい」https://ncode.syosetu.com/n9377hz/

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― 新着の感想 ―
[良い点] 細やかな御紹介お疲れ様です。 面白そうなタイトルもチラホラと窺えますので、利用させて頂きますね。 [一言] 私が子供の頃は、ぬいぐるみって本当に高価だったと記憶しております。 それだけに憧…
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