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瑞月堂へようこそ!(瑞月の読書遍歴)  作者: 瑞月風花


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夏のホラー2025『水』その⑤

Σ(゜∀゜ノ)ノキャー


Д『商品レビューで構成されたホラーです』

作:くぐつけいれんさま

https://ncode.syosetu.com/n6112ks/

【怖い度6】

新しい視点のホラーだなぁと私は思ったのですが、実際あったりするのでしょうか?

商品レビューってありますよね。☆の評価とコメントがついていて。そして、特徴的なレビュワーさんを追いかけてレビューをピックアップするという企画がオカルト編集部で行われています。

購入した商品を追いかけると、レビュワーさんがいったいどんな趣味を持っているのか、どんなことに興味を持っているのか、なんなら生活だって分かってくるのかもしれません。

……そんな風にトピ主の殺人ピエロさんは動画でアップしているんですね。

その内容を勝手に想像するだけでもホラーかもしれない、でもそうでもないかもしれない。読者頼みのそんなタイトル。

だけど、時々挟まれる編集部の会話や、あとがきなどにも注視してみてください。ある一定の話数を読んだ後に「あれっ」と思わされてしまうはず。

文章はとても読みやすいです。


Д『見よ、聖者の帰れるを』

作: 藤倉楠之さま

https://ncode.syosetu.com/n1749jc/

【怖い度2】


こちらシリーズ物。

お米屋さんの店主である曽根とそこの店員である梅田の第二稼業である便利屋さんにある依頼が入りました。失踪したおじさんの残した日記にある『ダル2C浸 玉生シシ 加粉油大1 SP』を解明してほしいという。皆様わかります? 私には全く分かりませんでした。

そして、ここは夏ホラー。

ということは、怪異とも出会いがあるということですよね。実は、この便利屋のふたりこの世ならざるものが見えてしまう方たちなのです。そんな彼らが解く答えは……。

この暗号、実はとても優しいものなのです。


『金魚すくいで君と出会った』

作者: 恵京玖さま

https://ncode.syosetu.com/n5891kw/

【怖い度2】


タイトルそのままと言えばそのままのなのですが、運命の出会いをしてしまった主人公ちゃん。運命の王子様の男の子のお家へ行くことになったのですが、不運なことに主人公ちゃんは、命を落としてしまいます。詳しく書きたいのはやまやま。だけど、書いてしまうと完全なネタバレになってしまうのです。

とってもかわいいお話でした。もしかしたら、こんな風に縁付いて、輪廻転生してくれることもあるのかもしれませんよね。


Д『死神の棲む川』

https://ncode.syosetu.com/n2270ks/

作: 豊珠さま

【怖い度3】


主人公のあさひちゃんは“麗流川”という川のそばに住んでいました。

その川はいつもは穏やかなのですが、ダムの放流などもありときどき氾濫するもの。だから、市役所もアナウンスしますし、子どもだけで遊んではいけない場所でもあったのです。

そんなあさひちゃん。友達ふたりと共にその川で遊ぶ約束をするのです。もちろん、子どもだけで、大人には内緒です。

そんな時期ありますよね。

ところが、その日あさひちゃんは発熱で川遊びにはいけず、しかもダム放流のアナウンス。

そんなことを知らない友達ふたりは、川に流されてしまいます。一人取り残されてしまったあさひちゃんは、そこから後悔の日々を過ごすのです。

……が前半のお話です。最後まで読むと一見呪いは解けたように思えるのですが、実は……な最後が怖いお話。逆恨みって怖いですよね。


Д『高校生の頃にやっていたバイトの話』

https://ncode.syosetu.com/n8767kx/

作: 千夜みぞれ

【怖い度4】

払い屋先輩シリーズとして何作かある中のひとつです。私はその内の三作を読みました。

どれも読みやすいと思いましたが、怖いホラーとしての紹介はこちらにしようと思いました。

主人公は湖を見るというバイトを始めます。

ただ見るだけなのです。それなのに異変が……。

見ていた景色に違和感を感じたり、置いておいたはずの飲み物が、置いたはずのないミネラルウォーターに変わっていたり、……。もしかしたら単なる勘違いとされそうな出来事がたくさん起きました。

祓い屋の先輩が強いので、ハッピーエンド……ということは4表示で良いと思います。



Д『脳内時間旅行』

https://ncode.syosetu.com/n1876ky/

作:松下真奈さま

【怖い度2.5】

主人公の彼女紗和は、思い出の中で旅をすることが出来るというちょっと特殊な趣味持ち。

目を瞑ると彼女の体験してきた思い出の中にドブンとダイブ。赤ちゃんの頃に乗っていたベビーカーの記憶からあるのだから、大した物です。

そんな彼女が、大切にしていた記憶のひとつに、浜辺で一緒に砂のお城を作った『あの子』というものがありました。だけど、そのあの子が記憶を侵食するようになってきて、どんどん不安に苛まれていく紗和と、その不安をどうにかしたい彼氏の健人は、彼女の記憶旅行を心理学の恩師である後藤に見てもらうのですが……。

2.5の理由は読んでみると分かると思います。オチまでの怖い度は【6】くらいあると思いました。じわじわと怖さが迫ってくるのですが、オチがタコなのです。タコ!?気になった方は、ページをめくってみてくださいね。

※恋愛に関する性描写がままあります。一般書籍での18禁には当たらないと思えますが、ご無理のないようにしてください。


Д『【ナガレボトケ】夢枕に立つ溺死した夫は「仏壇に水は供えるな」と訴える。しかも遺体は【ヱビス神】へと神格化され、巨大なアイツに乗って町にカツオの魚群をもたらす』

https://ncode.syosetu.com/n8865kp/

作:尾妻 和宥さま

【怖い度1?】


このお話の怖い度、ほんとうに悩みました。

ホラー要素は満載です。それなのに、登場人物たちがさばさばしすぎていて、面白いに傾いてしまうんですよね。えっ、それってホラーとしてどうなの?と思った方。

いえ、これはホラーです。

尾妻さまは、各地域にある因習にとても詳しくいらっしゃいまして、毎年その因習を交えたホラーを描いていらっしゃる作者さまです。

この地域で言われている因習は海で亡くなってしまった方の仏壇に水を供えてはならないです。そして、もう一つ。それが『ナガレボトケ』

なんでもナガレボトケがあると豊漁を約束されるそうで。

タイトルから分かるように、夫は海で溺死です。そして遺体は神格化されてしまいます。

さらに、夫が亡くなる前に言った言葉が『俺はビックになりたい』なのです。ある意味恐ろしくビッグになって帰ってくることになる夫と、夫の願いを叶えた妻のお話となります。サクサク読めます。


Д『百の水子の物語』

作: HORAさま

https://ncode.syosetu.com/n2109kz/

【怖い度3】


平安時代に水子供養がなかったって知っていましたか? 私は知りませんでした。

流産してしまった子は穢れとして川に流してしまったそうです。

そして、右大臣さまの奥方、北の方さまも流産と言うよりも死産という形で子どもを失ってしまいました。その後の北の方さまの悲しみようと言ったら……。毎晩川へ自分の子を探しに行くのです。

そして、その北の方さまが人を集めて怪談をするようになると、町の妊婦が消えてしまうという事件が起こり始めました。

穢れとされた水子とその母の悲しい物語です。


Σ(゜∀゜ノ)ノキャー


さて瑞月さん、たくさんホラーを読み終わり、テレビの天気予報を眺めました。

なぜって、驚きのニュースが流れたからです。

「えっ、日本近海で台風発生ですって???」

水のホラー、海の上で海水温をあげながら現在進行中のようです……。




188/1539作読みました。

期間内投稿、期間内完結に絞っています。

今年の私の参加作は「私の虹色夢見水」https://ncode.syosetu.com/n3666km/となります。

目指せ【怖い度6】ですが、3くらいかなぁと思っています。ほんとうに3が幅が広すぎて、紹介を重ねるごとに、困った時の3頼みになってきた気がしています。すみません。

3と6は血が出ないの差。3には会談っぽいのも含まれていますが、注釈なしの場合、基本的に小学生くらいまでの子が読んでもいいかなぁと思っているものを入れているつもりです。

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― 新着の感想 ―
作品のご紹介、おつかれさまです! 【怖い度6】、ブックマークさせていただきました。早速数話読ませていただいただけでも、これは怖いですね…。作品の構成がとても斬新です。 タイトルからすでに怖いものも多く…
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