夏のホラー2021特集「かくれんぼ」その⑤
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
Д「めんどりはどこだ」
https://ncode.syosetu.com/n8944hc/
作 北田 龍一 様
【怖い度5】
これは堂々の怖い度5です。まず第1話目。イソップ童話「金の卵を産むニワトリ」のその後が描かれます。それだけでも充分に怖いのに、時代は変わり現代です。第2話と第3話はその金の卵を産むニワトリのゆかりの地とされる場所に訪れるYouTuberらしき若者が現われます。
とても上手にイソップ童話の教訓が現代に引き継がれているように思いました。本当は怖いイソップ童話……。それがリアルに現われると……。本当は怖いシリーズが読める方なら読めるだろうと思います。
Д「あの日のかくれんぼ」
https://ncode.syosetu.com/n1695hd/
作 いのそらん 様
【怖い度4】
体の欠損という点で4としますが、3でも良い感じです。ほぼ残虐描写なしで進む淡々とした物語です。
小さい頃にかくれんぼをした思い出は誰にでもありますよね。かくれんぼをしていてその日たまたまいた子と友達になることだって、小さい頃ならあるはずです。
場所は三角公園。この公園でかくれんぼをするときはたくさんのルールがあるのです。それは、三角公園にはたくさん隠れる場所があり、子どもたちが無事に帰ることが出来るためのルールです。語り手はそんな昔したかくれんぼに対する後悔があるのです。そして、メッセージを見逃してしまっていたという後悔が……。
Д「あたまの上に」
https://ncode.syosetu.com/n1705hc/
【怖い度3】
作 ハムの子孫 様(お名前が変わって伊藤ハム様になっておられました)
ある意味「ざまぁ」なお話。因果応報です。残虐な表現と言えば残虐表現ありなので、4と迷ったのですが、【3】にしました。彼女はとても我がままで、親もややモンスター。だけど、それだけではなく、お婆ちゃんはとてもいい人。普通のお婆ちゃんで「仲良くしてやってね」と孫を気遣う人。だから、主人公は彼女のことを見てしまうのです。
ある日主人公は彼女のあたまの上に目玉のような何かを見つけてしまうのです。
彼女はいったい何をしてしまっていたのでしょう? なんだか不思議なお話ですが、全ての命を大切にしないといけないなと思えるホラーでした。
Д「蛇浦夏海はまだ死んでいない」
https://ncode.syosetu.com/n4420hc/
【怖い度2・5】
作 麻婆 様
雰囲気は怖いです。だけどハートフルに含んでいいんじゃないかというのが私の感想でした。
だって、ハートフルホラーを読んだときに流れる涙と同じものが流れたんですもの。
思春期や青春時代って大人ぶっているようでまだまだ子どもの時期ですよね。当たり前なのです。そして、その成長は人それぞれ。ここの主人公達も大人ぶって人を馬鹿にしたり、茶化したり、羽目を外したりしてすごしていたのです。だけど、……さてタイトルに戻ります。
かくれんぼをして遊ぼうということになり、蛇浦夏海が行方不明。それから、失踪七年。彼女の死亡が決まりました。喪服を着て、彼女の入っていないお墓を前に友人が集います。そして再び物語が進み始めるのです。
Д「鏡の中からやってくるもの」
https://ncode.syosetu.com/n4547hc/
【怖い度3】
作 うたまる ひろ 様
いわゆる掲示板風ホラー。主人公がオカルト掲示板に自身の経験したホラーを書き込むところから始まります。
残虐表現はないので怖い度は3と表示しますが、個人的には【怖い度5】を表示してもいい気がします。
掲示板は色々な人が集まるところですよね。真摯に話に付き合ってくれる人、なんとなく茶化していく人、一言コメントの人。主人公のホラー体験が語り尽くされた後、その人たちの『素』が見えてくるのです。
ライトな文章なのに、ヘビーなホラーを読みたい方はこちらのオカルト掲示板までいらしてください。
「終の隠れ場」→現在タイトルが『蜜枯らす』へと変更されています。
https://ncode.syosetu.com/n2718hc/
作 胡桃ヌイ 様
【怖い度3・5】
社会問題でもあると思うのです。描写的には残虐描写なしですが、暴力シーンがあります。
親は子どもを育てようと必死になって社会での生き方を教えようとします。でも、それがしつけという暴力になってはいけません。彼も最初はそう思っていたのです。子どもの気持ちを尊重しようと。だけど、親子って難しいんですよね。なにか掛け違っただけで元に戻らなくなってしまうのです。
終の隠れ家……。彼らがみつけた最後の安楽の場所は……救いのない社会のホラーを読みたい方はどうぞページを開いてみてください。
Д「俺が投稿している無料小説投稿サイトへのコメントがおかしい」
https://ncode.syosetu.com/n4931hc/
【怖い度1】
作 高山小石 様
ある意味ホラーなホラーです。いやいや、確かにホラーだとも言える。そんなホラー。
彼が投稿している小説サイトにも感想を送ることの出来る機能がありました。感想って受け取るとやっぱり嬉しいものですし、モチベーションアップにもつながりますよね。サイトを開いた彼もウキウキしながらいわゆる赤文字さんを見つめます。授業があるから後で見よう……と楽しみをとっておくと、コメントが消えてしまうのです。怖いですよね……。それだけじゃないのです。そんなことが何度も続くと、彼もどうしてもその内容を見てみたくなります。
そう、見てはいけなかったのです。
それは、決して見てはいけない感想だったのです。
Д「後悔のかくれんぼ」
https://ncode.syosetu.com/n9296hc/
【怖い度2・5】
作 夏月七葉 様
ハートフルとまでは言えないのですが、小学生の頃『本当にあった怖い話』にドキドキしていた、そんな雰囲気のお話です。
主人公のミヨコは図書室に近寄るのがとても嫌です。それは嫌な思い出があるから。
小学校6年生の夏。みんなで肝試しかをすることになりました。ミヨコはキャンプに票を入れますが、僅差で肝試しに。それだけでも嫌なのに、場所が『学校』です。
夜の学校を巡る。図書室のそばも通らなくてはならない。それだけで気持ちはずんと下がってしまいます。
さて、ミヨコはいったいなぜそんなに図書室が嫌いになったのでしょう。
大人達の慰めはどこまでが真実だったのでしょう? できれば、大人達の言葉を信じたいお話です。
その⑥へ続く
今回は、二作なくなっていました……。





