夏のホラー2021「かくれんぼ」その③
この年はオリンピックイヤーだったみたいですね。一年遅れの。夏のホラー『駅』の年が2020ですものね。
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
Д「夏の妓楼跡」
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【怖い度2・5】
作 繭美 様
ここの主人公は和菓子屋さんの果南ちゃん……ではありません。だけど、もしかしたら、それで思い当たる方もいらっしゃるかもしれませんね。このお話は童話よりも前のお話だそうです。そう教えていただくと「確かに」と納得でした。主人公は廃墟であそぶ果南ちゃんを見つけ、注意しようと廃墟に立ち入るところから話が始まります。果南ちゃんはいったい誰と遊んでいるのでしょう?
見える人達の苦労やそれとどうやって向き合うのか、そんなことも考えられるお話でした。
※和菓子屋の果南ちゃんは、シリーズから覗きに行くことができますよ。
Д「山に棲む怪異」
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【怖い度3】→当時分類がなかったので3でしたが、【怖い度6】に訂正します。
作 ふとんねこ 様
行ってはいけないと言われているおばけ山に突然「行きたい!」と言い出したKとともにおばけ山へ行くことになったNと私。そこでかくれんぼを始めました。鬼はKです。
Kが鬼のはずだったのです。……。
怖いのです。私的には【怖い度5】でも良さそうな……。でも残虐な表現はないので3です。後味の悪い恐怖を味わいたい方はぜひどうぞ。
Д「黄泉の穴」
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【怖い度3】
作 早田ルウ 様
ぞくっと怖い。いえ、そこにある奇妙さが怖いのでしょうか?
学校の裏手には雑木林があって暑い夏の日に涼むのにはちょうどいい。そんな場所で私はタツヒコとケンジに出会いかくれんぼを始めた。そこで防空壕に隠れたタツヒコがいなくなり、ウタテという少女が代わりに現われた。
内容はそんな感じなのです。
なにが奇妙なのか……。タツヒコでしょうか? ウタテでしょうか? ホラーなのです。奇妙でいいんです。だけど、その人物はいったいどこから一種の催眠状態だったのでしょう? そんな奇妙に出会いたい方は、どうぞ、この『黄泉の穴』の入り口に立ってみてください。
Д「わたし、トイレの花子さん。今いかついオッサン除霊師から隠れているの。」
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作 浅月 大 様
【怖い度1】
気にはなっていたんです。そして、秋冬春夏さまの活動報告で紹介されているのをみて、早速読みにいってきました。面白かったです。月間ランキングにも入っているものなので、ご存じの方も多いかと思うのです。ですが、例え二番煎じとなろうとも紹介させていただきます。
内容はタイトル通りです。花子さんが除霊師のオッサンから隠れては見つかり、逃げているのです。だって、花子さんですもの。除霊師さんは敵でしかありませんよね。というか、除霊師が私たちの味方のはず……。そのはずなのに、花子さんに味方したくなってしまうのです。どうぞ、どたばたコメディホラーを楽しんできてください。
Д考察「通りゃんせ」
https://ncode.syosetu.com/n4338hc/">
作 詩月 七夜 様
【怖い度3】
この作者様は本当にあった怖い話を書かれている作者様です。だけど、今回はタイトルから分かるように「考察」されているようなのです。
「通りゃんせ」皆さんご存じですよね。私の地域では小さい頃、信号機の青を知らせる音でした。
歌詞の内容は、すこし怖ろしい感じ。帰りは「こわい」ですもの。
私は帰りは日が暮れて暗くなるから怖いんだなと思っていたくらいでしたけど……。だけど、この考察を読むと恐ろしくも悲しい過去が隠されていたことに驚くはずです。分類的には怖い度3ですが、想像する方向によっては悲しい【怖い度5】かもしれません。
Д「平安朝の鬼」
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作 小城 様
【怖い度3】
歴史物続きということで。一応怖い度はつけています。でも、大江山の鬼とか、そんな鬼の物語の雰囲気があります。
まだ山の神様や鬼が存在する時代。美濃の郡司の息子安麻呂というものがおりました。安麻呂は美濃から近江へ荷物を運ぶ役目を担っていますが、一つ気になる長櫃が……。その中に入っていたものは……。
ごめんなさい。こういうお話の紹介って難しいのです。どこまでネタバレしてもいいのか分からなくて。短い文字数ですので読んで確かめてみてください。
Д「夏の夜の理不尽」
https://ncode.syosetu.com/n7989hb/
作 岩礼ゆえん様
【怖い度3】
サクッと怖い超短編ホラーです。
夏の夜って寝付きにくい事多いですよね。まぁ、中にはクーラーで快適という方もいるかもしれませんが、それでも、この怪奇現象からは逃げられないかもしれません。ここでの恐怖は主に『音』ですもの。窓にぶつかる音、窓を叩く音、窓をひっかく音。かくれんぼをする声。朝起きると……。
主人公はそんな音を聞きながら夏の夜を過ごします。だけど、決して何が起きているのか覗いてはならないような気がします。
Д「押し入れの中に」
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作 吉冨 様
【怖い度3弱】
ランキングで目にされた方、もうすでに読まれた方も多いかと思います。
親の再婚って難しいところがありますよね。ここに描かれるお話もそんなお話になります。だけど、本当に大切に思ってくれている「父親」だったのだととすれば、このような結末にはならなかったのではないだろうか?
私はそういう風に感じました。ハッピーエンドです。だけど、視点を変えて穿った見方をすれば、完全にホラーとも取れます。
主人公は叱られることがあると押し入れの中に隠れます。そうするとお父さんが「もういいかい?」と主人公を探してくれるのです。もういいかい、まぁだだよ。のやりとり。もういいかい、もういいよ。お父さんが見つけてくれる時には心のしこりもなくなってすっきり。だけど、その優しいお父さんが亡くなって数年、母親は再婚相手を連れてきます。
Д「ぼくの靴を探して」
https://ncode.syosetu.com/n5382hc/
作 真波馨 様
【怖い度2・5】
お話の描かれ方は童話のようでした。ある日、主人公の元に「ぼくの靴を探して」といじめで死んでしまった友人が出てくるのです。主人公は主としていじめていた子ではありません。
全然怖くないと言えば失礼なのかもしれないのですが、出てくる幽霊は全く怖くありません。怖いのは、いじめのほう。いじめを扱うホラーは「因果応報」的なものが多いのですが、このお話は全く違います。しんみり切なくて、悲しくて。
ぼくの靴を探して。だけど、本当に探して欲しかったのは、なんだったのでしょう?
その④へ続く
今回は、全員残ってらっしゃる作者様。……だったのですが、おひとり、乗っ取りがあって、一度退会されています。同じ名前で今も活動中。
それも、ホラーだったり……





