夏のホラー2021「かくれんぼ」特集①
以前活動報告で紹介した時よりも二作減ってしまっていました。
さて瑞月さん、すっかり余裕の表情で、本にハタキをかけていました。
過去に集めて、ずっとかくれんぼしていたホラーを見つけたのです。更に今年のホラーもばっちりなはず。
「私も書けたし、読むのに集中出来るわね」
ハタキをしっかり握りしめ、ニマニマしてしまいました。
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
Д「僕はウルトラマンに変身して、ママを助けに行きたい」
https://ncode.syosetu.com/n1444hb/
作 薬原 星 様
【怖い度2】(少しグロテスクな表現あり)
タイトルから「えっ特撮系?」と思われるかもしれません。実は主人公くん宇宙人にさらわれて色々な実験をされているのです。怖いですよね、体に管をつけられて、白衣の何ものかに体を触られる。だけど、やっと抜け出して一緒に捕まってしまっているかもしれないママを助けに施設内を探検するのです。
途中、困難がたくさんあります。見つかりそうになったり、他の実験体にであったり、苦難を乗り越える先にはどうしてそんなことになったのかが分かります。だから最後はやはりハートフルに含まれると思うのです。
ただ、一部表現にGがでてきます。私は食事中に読んでしまって、一瞬もぐもぐが止まってしまいました(汗)食事中にはご注意ください。
Д「二人で隠れられたと思ってたのに」
https://ncode.syosetu.com/n2427hb/
作 岡田屋 様
【怖い度3】
私の中ではハートフルホラーに入ってもいいかなぁと思う作品です。だけど、怖がらせる要素はちゃんとあります。かくれんぼって見つかるかものドキドキ以外に何に見つかるか分からないドキドキがあったしませんか?この作品はそんなところを描かれたホラーになります。主人公の奈緒ちゃんはそんなドキドキがあるから一人で隠れるのは苦手です。だから、友達が一緒に隠れようと誘ってくれて一安心。
そこでタイトルが回収されます。奈緒ちゃんはいったい誰と一緒に隠れたと思っていたのでしょう。少し覗いてみませんか?
Д「この指とまれ」
https://ncode.syosetu.com/n7488hb/
作 水泡歌 様
【怖い度2】
親子ってどこか気恥ずかしさがあったりして距離があることがありますよね。
この息子さんもそんな感じでした。だけど、喜ぶからという理由で毎年花束とメッセージを毎年贈っていたのです。だけど、息子さんの心の中では「まぁ、贈っておこうか」と気持ちの入っていないものだったのです。そして年月が過ぎ去り、母が突然亡くなってしまうところから物語が始まります。葬儀を終えて過去を回想していくと声が聞こえてくるのです。その声の先にあるものは、……。読み終われば親の愛を感じずにはいられない、そんな温かいホラーです。
Д「見―つけた」
https://ncode.syosetu.com/n6382hb/
作 長埜 恵 様
【怖い度5】
一番怖いものって人間ってよく言いませんか?
昔友達とかくれんぼをして遊んでいて、その中の一人がいなくなったお話なのです。それだけきくとよくあるネタ?と思われるかもしれません。だけど、それだけじゃないんです。
主人公は過去にいじっていた友達がいました。友達と一緒に彼をいじる一環で、かくれんぼに興じるのですが、そのかくれんぼがきっかけで彼は行方不明に……。そんな彼が主人公の前に突然現われるところからお話が始まります。「自分は悪くないんだ」と自分を正当化する気持ちがベースになっていて、表面的な怖さだけではないものがあります。もちろん、残酷描写もさらりと気持ち悪いのです。
怖いものを読みたい方はぜひどうぞ。
Д「マニュアル」
https://ncode.syosetu.com/n9973hb/
作 TOHAIE 様
【怖い度5】
一度は思い浮かべるだろうかくれんぼホラー「見つかると殺戮されますゲーム系」。だからこそ、書きにくかったりするのですが……。読み終わった後「うわぁ、ホラー映画見てるみたい」そんな感覚になりました。
主人公はいわゆる付き合いよろしい系男子です。実際「好き」な友達?以外とも付き合う時ってありますよね。まぁ、当たり障りのない関係とでもいうのでしょうか。そんな友達からかくれんぼのお誘いを受けるのです。そこから殺戮ゲームがはじまります。
本当によく練られていて、よく陥りがちな殺戮メインというものではなく、情景描写が秀逸なので、読んでいて苦になりませんでした。<a href="https://ncode.syosetu.com/n8275hb/">『かくれんぼのやり方についてのお知らせ』</a>も一緒に読まれることをお勧めします。
Д「姦しい女将の小料理店」
https://ncode.syosetu.com/n8715hb/
作 京泉 様
【怖い度3・5】
初め読んでいる時はまさか3・5をつけるとは思っていなかった作品。女将さんのおしゃべりが止まらない小料理屋さん。しっぽり飲むのは難しそうです。だけど、少しずつ「?」「?」が頭に浮かんでくるのです。
そして、ホラーの意味が分かり始め、どうして「あれ?」と思ったのかが分かるようになるのです。キーワードは冷蔵庫。だけど、それは中盤で分かること。大どんでん返しのラスト。背筋に冷水を垂らされたようになるホラーでした。
Д「逃げ出したもの。」
https://ncode.syosetu.com/n9912h
作 文学壮女 様
【怖い度1】
少し怖いものが続きましたので、こちらを紹介したいと思います。
ある意味怖いホラーです。子どもが部屋の真ん中で泣いているのです。大切なハコを持って。
何かが「逃げ出した」んだそうです。
あんまり詳しく語れません。だけど、うん、確かにホラーだ。
Д「たぬき奇譚」
https://ncode.syosetu.com/n7973hb/
作 倉紀ノウ 様
【怖い度2】
ただ、本当は1.5辺りなのかもしれません。怪談ともとれるのかもしれません。怪談ととるなら、幼児でも見てもOKな可愛い怪談。
小学校時代を懐かしむ二人の会話を中心にあるあるな昔話をはじめていくこのお話。もちろんかくれんぼもして遊んだというエピソードもあります。ハートフルというよりも可愛い感じのお話です。もうこの時点でおわかりになってしまうかもしれないので、あんまり詳しくかけないのです。
この作者様もう一つ紹介したいものがあります。
https://ncode.syosetu.com/n8877hb/「おかくれになる」です。昔語り怪談という点においてこちら怖い度は【3】。お隠れになるって高貴な方が亡くなるっていう意味がありますよね。もしかしたら、今のこのコロナの状況ってこのお話のようなことがあったから?……とも考えられるお話でした。
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
その②へ続く
この年は313/1001読んでいるようです。