Д『夏のホラー2024』
8月11日時点で102作読んでいます。でも、その後も読みましたのでもう少し読んでいると思います。
活動報告に載せられなかった分は、「うわさの焦点」のみです。そして、一作品、活動報告では紹介しましたが、退会のため読めなくなったものは、今回の紹介から除いています。
さて、瑞月さん暖かくなってきなたぁ……とくしゃみをしながら二階の書庫へ。
白いマスクに三角巾。ゴーグル型の眼鏡まで。
大掃除でもするのでしょうか?
いいえ、本の入れ替えをしようと……そこでくしゃみです。「くしゅん、くしゅん、くしゅん」
時間が止まったように、ふと止まり、大きく口を開けると「は、は、、くしょん」
今年はいつもより花粉が多いそうです。
「もう、これは完全なホラーだわ」
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
Д「トイレの菊池さん」
https://ncode.syosetu.com/n1585jh/
作:木山花名美さま
【怖い度1】
この学校には『菊池の呪い』が存在する。
そして、主人公菊池もその呪いの餌食になろうとしているのだ。
そう、決して逃れられない、あの恐怖が菊池に襲いかかってくるまで、あと数秒。
あと一歩のところで、とうとうその魔手の手の中に……。
あぁ、憐れ菊池。そして呪いは続くのだった。
もう、面白くて……いえ、恐ろしくて(笑)
Д「殺人者の告白」
https://ncode.syosetu.com/n9984jf/
作:長月京子さま
【怖い度3】
みなさま、執筆していると脱字ってありますよね。
わたしも、コピーしてカットして、再び書いて、……とかしていると変な文字になってしまっていることがあります。
こな感じで
『ん』が抜けてるんですよね、この場合。
だけど、編集者Yくんの担当する作者さんは、脱字に癖があるようで……。
知らない間に人は真実を語りたくなる……そんな恐ろしいお話。
Д「リトウカナコ」
https://ncode.syosetu.com/n4193jg/
作:九木圭人さま
【怖い度3】
兄から不思議な相談を受けた弟の主人公。
「リトウカナコって知ってるか?」
もちろん、弟は知りません。だから、「知らない」と答えると納得する兄。
どうしてそんなことになったかというと、彼らの両親がしきりに『リトウカナコ』という知り合いがいたというのだそうです。気になった弟がネットで調べてみると、都市伝説や怪奇ものを扱うサイトでそんな噂が上がっていました。
きっと、冗談だろう……そんな風に構えていた弟でしたが……。
怪異ってきっとそろりそろりと、こんな風に馴染んでしまうことがあるのでしょうね。怖いですね……。
Д「勘違いしないでくれ、悪いお化けじゃないんだ。」
https://ncode.syosetu.com/n6177je/
作:民間人さま
【怖い度2】
とある電車の中には、幽霊が出るのです。
タイトル通りの幽霊です。ちょっと乗客をからかったり、ツッコミを入れたりするくらいの。見える人にはやっぱり恐ろしくて。
そんな無邪気な幽霊さん。どうして成仏出来ないのでしょう。
そんなことを考えると夕焼けをみているみたいに切なくなってくる、そんな優しいホラーです。
Д「ハルカゼくんの前世占い」
https://ncode.syosetu.com/n2363jg/
【怖い度2】
このお話、現実にあればとても怖いんですよね。執念とかそんな風にも取れてしまう。
だけど、なんだか優しい。そんな雰囲気に溢れているホラーです。
まぁ、幸せなんだったらそれで良いんじゃないかな?
そんな風に思えてしまう、可愛いホラーでした。
Д「黒猫」https://ncode.syosetu.com/n4528ji/
【怖い度3】
作:六福亭 中澤敬さま
彼にはとても可愛がっている黒猫がいた。冬は一緒に暖を取り、ふらりと散歩に出かけても必ず戻ってきてくれる家族のような。同じ長屋に猫はおらず、近所の皆からも可愛がられていた。
それなのに、ある日黒猫が人を食うという噂が立ったのだ。
人の心の弱さや噂に苛まれてしまう描写が秀逸な、噂のホラーでした。
Д「4人目の婚約者──婚約者が次々と亡くなってしまう「呪われた令嬢」の謎── 」https://ncode.syosetu.com/n6749jj/8/
【怖い度3】
作:琥珀さま
淡々と、事件を解明するための事柄が書かれてある感じ。
アガサクリスティの物語を読んでいるときに感じたような、そんな雰囲気も感じられました。
異世界なんですけど、古いヨーロッパにある魔術や呪術を思い浮かべるような。本作の中で魔女が語られるのですが、本当にあった『魔女』のようで。
そんな静かに進むホラーミステリーです。
内容は、タイトル通りなので大丈夫ですよね?
Д「一間堀」
https://ncode.syosetu.com/n3070jg/
作 豆月冬河さま
【怖い度3】
とってもいい怪談だと思いました。
深川辺りにある『一間堀』には美貌の後家が住んでいて、夜な夜な男を取っ替えひっかえという噂が立っていました。
そんな噂話をするのは長屋の女房連中。
そして、祝言を挙げて間もないおみつの旦那の喜助にも話題は振られ……おみつの心はわずかに騒ぎます。なぜなら、旦那の喜助は最近夜遅くに返ってくることが多いのです。もちろん笑い話で解散し、一日何事もなく過ごしたおみつでしたが、今夜も喜助がおみつに黙って出ていくのです。
心穏やかじゃないですよね。そこで喜助の後をこっそり付けていくのですが……
後を付けたおみつに襲いかかったものとは……。
ちゃんとオチまで付いているところがいいなぁと思うお話でした。
Д「箪笥を祓った拝み屋」
https://ncode.syosetu.com/n5952je/
作:コロンさま
【怖い度4】
怖いんですよ。呪いが。
無差別で。いや、選んではいるのかな? 性別くらいは。
有名な祓い屋の家が燃えてしまうところから始まるお話。そこで燃え残った箪笥がひとつ。遺品なのかな?
そう思って遺族に渡そう……と思っていると切羽詰まった中年男性の男の声が聞こえてきた。
ぜひ、全編通して読んでください。そして、呪いの深さを感じてみてください。そうすると自ずと【怖い度】は5に変わってきます。
「呪いの箪笥が出来るまで」https://ncode.syosetu.com/n0781ik/
「白無垢の呪恋唄」
https://ncode.syosetu.com/n2360jg/
作:フクロウさま
【怖い度5】
意味深なプロローグと次話から始まる弓道に打ち込む美少女三月とその秘密。
SNSから広まってきたのは「白無垢の恋唄」というおまじない。決して叶うことはない『君』との思いが綴られている短歌です。『君』の部分に好きな人の名前を入れるだけで、結ばれるというおまじない。その効果は絶大のようで、瞬く間に広まってしまい、凄残なる行方不明事件へと。
そして、事件と重なるよにして成人の儀のため母と田舎へ行ってしまった三月の兄弓弦の存在意義とは。
脈々と続いてしまった呪いの連鎖を断ち切ることは出来るのか!?白無垢の恋唄に隠された悲しく無惨な過去と呪怨の深さに戦くこと間違いなし。
がっつり救いのないホラーを楽しみたい方にお勧めです。
10万文字弱ですが、これは、文句なしの怖い度5です。
※身体欠損を含む人食描写あり。一度完結しているのですが、最近連載に戻っています。続きを書かれるのかも?
Д「みなみのうおの短編集 夏のホラー2024「うわさ」もろもろ」
https://ncode.syosetu.com/n9399iz/
作:みなみのうおさま
短編集なので怖い度は付けられないんです。
今のところ全体的には3かなぁとは思っていますが、連載中で。
捻りが利いているのでとても面白い短編集となっています。九州は福岡あたりの怪談が多いのかしら?
軽くホラーを楽しみたいなぁという方にお勧めです!
Д「うわさの焦点」
https://ncode.syosetu.com/n6399jj/
作: 恵良陸引さま
【怖い度:4】
短編ですが、短編の中で区切りがあるのでお時間がなければ、一気読みじゃなくても大丈夫だと思います。
だけど、先が気になってしまう構成。
ある日「依田原が死んだって?」という根拠のない噂が主人公の耳に入ってきます。
この依田原、主人公の中学時代の同級生です。地味な感じで友達がいなかったというくらいにしか覚えていない、同窓生です。主人公自身もすぐには思い出せなかったくらい。
だけど、その噂、出どころが分からないんです。
誰から聞いた?と言えば、他の同級生の名前。だけど、どれもあやふやで。
気になってしまった主人公が噂の出どころを調べるために、友達に協力してもらいながら、やっと依田原の居場所を突き止めます。
そして、主人公が最後に言い放った言葉と結末。
噂が意味した瞬間をぜひその目で見てみてください。
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
あれ?春らしい本を選んだはずだったのに……。
瑞月さんは、花粉に慄きつつ、自分の選んでしまっていたホラーの本たちに視線を落としてしまいました。
広告を越えた先には作者たちが大切にしている物語の数々を並べた本棚バナーがあります。
バナークリックで、素敵な物語に出会えるはずです。