❁冬の童話2025「冒険に出かけよう」その2
❁『ネコが苦手なネコと黒い悪魔の冒険』
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作:夏月七葉さま
吾輩は猫であるから始まるお話。
猫好きさんなら絶対に頷きっぱなしのお話だともいます。
ある日、わがはい(姉)ことネムのもとに黒い悪魔(妹分)パンがやってきます。
今まで、飼い主はネムだけのものだったのに……とジェラシーから仲良くなんてしてやりません。
だけど、まだ幼い黒い悪魔は「あそぼー」とネムを追いかけ回してくるのです。
先住猫と後輩猫のあるあるな日常なのですが、ふとしたことからその日常が脅かされてしまう冒険へとつながってしまうのです。
さて、彼女たちはどんな冒険を経てどんな関係になっていくのでしょう。
猫たちの気持ちと日常、非日常を覗いてみませんか?
❁『カカシの役目とカラスの優しさ』
https://ncode.syosetu.com/n9944jy/
作:壊れた靴さま
冒険するのはカカシさん。そこに現れたのはキザで偉そうなカラス。
カラスは役に立たなくなったみすぼらしいカカシの過去の話を聞きながら、カカシを憐れに思いはじめました。もちろん、上から目線で。
そんなカカシの願いはもう一度カカシとしての役目を果たしたいということ。そこで自由に飛びまわることの出来るカラスに頼むのです。
畑を守れる場所に連れて行って欲しいと、半分以上諦めながら。
だけど、そこはカラス。自分に出来ないことはないと、プライドを刺激されました。そう、やってやろうじゃないかと。
最後の描かれていない描写がとても素敵な一作です。
❁『魔女の庭は空想の森』
https://ncode.syosetu.com/n5758jx/
作:石江京子さま
雨が今日も降っています。そして、魔女の魔法は雨をやませるために使われます。だから、今日もひっそり暮らしていたい魔女の元に子どもたちがやってくるのです。
だけど、魔女は言うのです。
「雨が止んだらどうなるか、想像してごらん」と。
魔法に必要なのは、子どもたちの想像力。そして、子ども達が水晶球の中を覗き込むと、水晶の中には想像したものが現れるのです。だけど、気づいてしまうのです。
魔女の庭が、その水晶の中の様子に変わっていくことに。
そんな子どもたちの想像力は無限に広がっていきます。
子ども達の空想の中で造られる庭で繰り広げられる楽しい冒険の扉を、あなたも一緒に開いてみませんか?
一つ一つの表現がとてもメルヘンな童話です。
❁『ひよこのナッナ』
https://ncode.syosetu.com/n6482jy/
作:汐の音さま
小さい子って自分が大きいって思っていることありませんか?
わたし、なんでもできるもん! おねえちゃんだもん!
アヒルのナッナもそんなおねえちゃんひよこなのです。
でも、出来ないこともたくさん。だってひよこですもの。みんなのように泳げると思って池に飛び込んで助けてもらうことも、もちろんあります。
そんなナッナ、今日も張り切って歩いて行きます。そこで見つけたクローバー。もしかしたら、願いを叶える四つ葉だったのかもしれません。
そして、ほんの少し大きくなっておねえちゃんナッナになった姿を見てあげてくださいね。
映像で見てみたい可愛いお話です。
❁『壊れたオルゴール』
https://ncode.syosetu.com/n4244jy/
作:本羽香那さま
回してはいけない、と言われると回したくなるというのが、人間というもの。ここに出てくるアンちゃんとさなちゃんもそんな好奇心で、開けてはならないオルゴールを開けてしまうのです。そして、オルゴールの世界へ。
そこはとってもメルヘンな素敵な場所。
よし、この世界を冒険しよう!とふたりはその世界を楽しむのですが、いつも喧嘩しないふたりが喧嘩を始めてしまうのです。あろうことか、ふたりはそのまま道を違えてしまいます。
さて、彼女たちは元の世界に戻れるのでしょうか?
結末は読んでみてくださいね!
❁『ちっちゃなバイキング』
https://ncode.syosetu.com/n8541jx/
作:平井 敦史さま
歴史上に実際いた方を書かれた童話。それなのに、ちゃんと子ども達に伝わるように、やさしく描かれてあります。
こんなお姫様いたんだ! こんな王様いたんだ!という歴史に興味を持つきっかけになるかもな、お話。
このお姫様がどんな生涯を過ごしたのか、調べてみたくなりました。
❁『あすなろとゆずりは』
https://ncode.syosetu.com/n6739jw/
作:六福亭さま
あるところに年老いた狼が住んでいました。狩りが上手な狼は皆から恐れられており、狼は孤独に過ごしていたのです。だけど、だからと言って孤独を悲しんでいたわけではありません。生きるために狩りをする、それは当然で、狼の子どもたちも元気に巣立っていったのですから。
そんな狼の背中にモモンガの子どもが落ちてきたのです。
そして、そのモモンガが言うのです。「空を飛ぶ練習をしていた」のだと。
わざわざ自分から飛び込んできた獲物です。だけど、友達のリスまで命を懸けて彼を助けて欲しいと懇願し始め……。
モモンガは狼と出会ったことで『目標』を見つけ、狼はモモンガと出会ったことで『生きた意味』を遺します。
読み終わるとタイトルの意味がすとんと落ちる本格童話です。
❁『シュシュとチュチュ』
https://ncode.syosetu.com/n8154jx/
作:ヨッシー@さま
テンポ良く書かれる文章は、絵本にも出来そうな気がします。
シュシュとチュチュは病気のお母さんのために、海に出て魚を取っています。だけど、最近はどの海でも魚が取れなくなってきているのです。その理由は、海の状態が悪くなっているからです。西の国は火を燃やしすぎて、海が熱くなって魚がしんでいます。東の国では油。
そして、ぜったいに行ってはいけないと言われた国。北の国では人を石にしてしまうそうです。
だけど、病気のお母さんはどんどん弱ってきていて……。とうとうふたりは船をこぎ出し、魚を探す冒険に出てしまうのです。ふたりにどんな結末が待っているのでしょう。
どこか、今の地球を思ってしまうお話でした。
❁『ころがり岩のぼうけん』
https://ncode.syosetu.com/n9198jy/
作:柚子故障さま
みなさん、諦めずに夢を追いかけたことはありますか? もちろん、ここに集うみなさまは、そんな経験がたくさんおありかと思います。
ここに出てくる山にある『岩』も山にありながら、海を見たくてコロコロ転がり始めたのです。
ただの岩なのです。だけど、諦めずに転がっていった結果、海に出ることが出来ました。その過程に描かれる『岩』の姿に注目してください。勇気をもらえるに違いありませんから。
❁『蜂蜜の乙女と塚の男神、そして大烏の女神』
https://ncode.syosetu.com/n2016jv/
作: 安東 真夏さま
自作の二次創作だそうです。
むかしむかし、はちみつ色の髪をした少女に懸想した男神がおりました。そして、彼女の願いを叶えることで、彼女を手に入れたのです。お嫁に行かなくてはならなくなった彼女は、さめざめと泣いています。そこへ現れたのがその男神のかつての女房である大鳥の女神。女神は少女に憐れみを感じて助けてあげることにしました。
……そこで場面が変わります。
とある家族が父親の昔語りを聞いていたのです。
なんだか、両方のお話に引き込まれてしまうような、文字数を感じさせることのない文章がとても心地よかったです。
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少年少女に、動物たち。魔女に人魚、そして、天使に神様。
カカシや石まで冒険をしていました。
時には視野を広めるためにも、冒険をしなくちゃならないな、とまだ押せないお顔スタンプを眺めました。
びっくりマークが瑞月さんを見つめてきます。
……うん、いずれ……いつかは……。
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