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瑞月堂へようこそ!(瑞月の読書遍歴)  作者: 瑞月風花


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❁冬の童話2025「冒険に出かけよう」その1

108/347読みました。(1月16日までに完結で絞っています)

さて、瑞月さん、今日は新しいスタンプ機能で遊んでいました。

「いいね」を表すだろう指マークに、にこにこマーク。ビックリマークに泣き顔マーク。爆笑マーク?

いったい幾つ押せるのだろう……。

試しに「いいね」を押した後、にこにこマークを押してみました。押せました。

「……ということは、複雑なお話だったら、全部のマークが送られるかもしれないってことかしら?」

ひとりで全部なのか、複数なのかが分からないと、どんなふうに感じられたのかは、ミステリーのように推理しなくちゃならないのかもしれませんね。だけど、送っていただけるものは嬉しいものです……よね?

そう思いながら、毎年恒例となった『冬の童話祭』にある本を取り出します。


さぁ、冒険の扉を開いていきましょう。


❁~❁~❁~❁~❁


❁『魔法の袋と鍋、それと猫』

https://ncode.syosetu.com/n4881jv/

作: 彩瀬あいりさま


お話は粉ひき屋の男が死んだところからはじまります。

この粉ひき屋の男には3人の息子がおりました。そして、末っ子のイヴァンは兄たちからいつも不遇な扱いを受けていたのです。こんな日々嫌ですよね。

だから彼は旅に出るのです。予想外だったのは、彼の持つ荷物の中に唯一心を許すことが出来た猫が忍び込んでいたこと。

この猫、実は何でも知っている猫なんです。道中で猫が彼に渡した魔法の袋と言葉の数々。小気味よく進む彼らの会話と文章がとても気持ちいいお話でした。


❁『裸の木』

https://ncode.syosetu.com/n9899jv

作: 六福亭さま


この村に住む少年たちは、大人になるために村を出て冒険をし、村に帰ってくるというしきたりがあります。

そして、彼らがその冒険に出かける前に魔法の葉を一枚、口に含む儀式があるのですが……。

どうしてその葉を噛み締めるのか。

本当に魔法のような効果があったのか。

物語を読み終わった後、大人の皆さまならこの葉っぱを噛み締める理由が分かるはず。

子どもたちは、きっとこうやって大人に、後輩から先輩に、そして先達という存在になっていくのでしょうね。


❁『人魚姫ティナリア』https://ncode.syosetu.com/n7870ju

作:佐倉穂波さま


人魚姫は泡になって死んでしまいましたとは、アンデルセンの有名な人魚姫のお話ですよね。

このお話、実は人魚たちの中にも伝わっている、そんなところから始まるお話。だけど、それって、気持ちが伝わらなかったからなんじゃないのかな? 好奇心旺盛で元気いっぱいなティナリアはそう考えます。人魚姫がどうして声を失わなければならなかったのか、どうすれば、気持ちが伝わったのかなど、人魚の彼女はたくさん考えるのです。

そして、仲良しのルイという男の子の人魚と一緒に人間の世界のお祭りを見に行こう、というところから冒険が始まります。

恋の気づきや、大切なもの、言葉にして伝えることの大切さを教えてくれ、その中での少女の成長がさらりと書かれてありました。

小学校中学年くらいから楽しめる児童書のようなとても可愛い物語です。


❁『魔法が使えない女の子』

https://ncode.syosetu.com/n0736jw/

作:せりざわ。さま


大なり小なり、みんなギフトと呼ばれる魔法の力を持って生まれてくるカナリヤ島。10歳までに魔法が使えなければ「魔法ナシ」と呼ばれ、ダメな奴と陰で見なされてしまうことだってあります。

そんな島で生まれたエマのおばあちゃんは大魔法使い。それなのに、エマは9歳でまだ魔法が使えないのです。

そんなエマ。同級生のガキ大将にからかわれ、使えるようになったと嘘をついてしまいます。

どうしようと思いながら家に帰って、おばあちゃんに励まされお使いに出かけたところで、ちょっとつっけんどんな少年と彼女の壮大な冒険が始まるのです。

冒険の舞台は「大賢者オズワルトの魔導書」本の試練を乗り越えればどんな願いでも叶えられるのです。

たくさんの謎に挑みながら、エマと少年は願いを叶えることが出来るのでしょうか?

小学生低学年くらいのお子さんに読ませてあげたいなと思うかわいいお話でした。


❁『レイラのないしょ』

https://ncode.syosetu.com/n2658jy/

作:水泡歌さま


森の奥にはレイラという女の子が住んでいます。

レイラに聞けば森のことはぜんぶ分かるのです。

そんなレイラの元に同い年くらいの男の子が現れました。

彼の知りたいことは「森の中で一番楽しい場所」が知りたいこと。

冒頭と最後に同じ文章が置かれています。だけど、読み終わると印象が変わります。

そして、補足された文章に、ほっこりすること間違いなしです。


❁『ヘカッテと旅の透明人間』

https://ncode.syosetu.com/n3916jy/

作:ねこじゃ・じぇねこさま


毎年このシリーズで参加されている作者様。今回はたくさん勉強してたくさんいろいろなことが出来るようになった、小さな魔女のヘカッテの冒険が描かれています。

いつものように父母からの手紙から物語は始まり、月のしずくを採集するためにヘカッテは迷宮を彷徨います。そこで道に迷った透明人間のおじさん(お兄さん?)に出会うのですが、彼の言う場所はすべてヘカッテの知らないことばかり。

もしかしたら、この透明人間さんは、夢の世界を生きている人なのかな、と思ってしまうほど。

だけど、自信がついてきているヘカッテは彼の案内役を申し出るのです。そして、知らない世界がまだまだあることに気付くお話。世界観がしっかりされているお話で、シリーズですが、このお話だけでも十分楽しめます!


❁「てんしのぱんつ(漢字版で再投稿)」

https://ncode.syosetu.com/n1914jz/

作: じゅんさいさま


全部ひらがなバージョンもあるのですが、読みやすさという点で言えばこちらかなぁ。ただ、行間が開いていないのでちょっと読みにくいかもしれません。

どうして天使がパンツをはいていないの?という疑問を持たれた方はいらっしゃるかもしれません。だけど、子どもたちにどう説明しましょう? 

もしかしたら、こんな理由があったのかもしれません(笑)

天使のパンツと、天使のてんちゃんの成長冒険物語をどうぞ~。



❁~❁~❁~❁


ふーっと息を吐いた瑞月さん。冒険と行っても、ファンタジーのように魔王を倒しに行くという冒険ばかりではないのですね!

ぐぐぐっと背筋を伸ばして、……。

さて、次の冒険へ行く準備を整えます。

その2へ続く

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― 新着の感想 ―
冬童話のご紹介、ありがとうございます。何でも知っている猫、魔法の葉、人魚姫、本の試練、森の奥、透明人間、天使のお話と、冒険といっても本当に様々ですね。紹介文に惹きこまれ、どれも気になります。既に100…
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