☆彡魔女のお話Ⅰ
瑞月さん、良い気候になってきたので、大きめの鞄に本を詰め込んで、お散歩先での読書です。
今日は魔女についての本を読んでいます。
元は箒に乗って飛んでいくかわいい魔女が大好きで、幼い頃は本気で魔女になりたい!と箒に跨がったこともあるのです。
そして、どうしたら飛べるのだろうかと色々試してみたなぁ……と苦笑い。
だけど、そんな魔女を調べるようになって、様々な悲劇も知るようになりました。
☆彡「牢番と魔女」
https://ncode.syosetu.com/n4082iq
作:千花さま
こちらは異世界恋愛です。勇気企画の一覧にあって魔女に惹かれました。
魔女狩りって皆さんご存じですよね。いわゆる村八分な、いわれのないもの。
ここに登場する魔女はそんな魔女でした。そして、その魔女が蓮っ葉な言葉で牢番に話しかけるのです。真面目な牢番は無視を決め込みますが……。
短編でサクッと読めます。でも、未来を望みたくて仕方がなくなる悲しいお話でした。
☆彡「魔女を火あぶりにしないために」
https://ncode.syosetu.com/n5883he/
作:川獺右端さま
モデルは実際にいたフランツシュミットとというドイツ・ニュルンベルクの死刑執行人。
代々死刑執行をしている家系のようです。だけどこの地域で魔女に関する死刑が行われた記録がないというところからの着想のようです。
ところで、どうして魔女狩りが盛んな時期に魔女狩りでの死刑執行が行われなかったのか。それは、たったひとりの少女の決意からだったのかもしれません。
「もう二度とこんな事が行われないように」「私が最後であるように」
その気持ちを受け取った人々の物語は、今にも通じるような気がします。
☆彡,゜.:。+゜☆☆☆☆☆
興味深いのは、死刑執行人であるフランツ・シュミットは晩年医師をしていたこと。そして、フランスのシャルル・アンリ・サンソンという方も死刑反対派の死刑執行人も医師をしていたということ。
サンソン親方と呼ばれた方の歴史を読んでいると、「なるほど……」と言葉を呑む気がしました。
どこに穴を開ければ、どれだけ痛めつければ人が死ぬのか、後遺症が出ないのかを研究していたそうです。医術の進歩に一役買っていると安易に言って良いものか、現代を生きる私達が受ける恩恵を考えると、複雑な気持ちになります。
……と伸びをしながら天を見上げ、「よし、面白い魔女を読んで気分転換」と一冊の本を開けます。
☆彡『魔女ばあと僕』
https://ncode.syosetu.com/n9793io/
作:曲尾 仁庵さま
ぜひ読んでください!まずそう叫ばずにはいられない童話でした。
コメディのようであり、童話としての子どもへ伝えたい『思い』もしっかりと伝えてくる。読み聞かせてあげるなら言葉遊びが楽しめるようになった年中・年長さんくらいから、読めるようになっているなら小学生くらいから。
そして、大人も楽しめます。もちろん、『思い』が子どもへ伝わるのには、彼らがもう少し大人になってからでしょう。
だけど、「面白かった!」と心に刻まれて、思い返した時にふと『伝えたい思い』に気付くことが出来るもの。それがあるから大人に響くのです。子どもが大人になって、自分の子どもに読ませたくなる。だから、後世に残るのだと思っています。
このお話にはそれがあると思いました。内容は……ちょっとどころかのコメディ感溢れるもの。ひねくれ者の『僕』と『魔女ばぁ』の日常です。(レビュー文より)
気持ちが軽くなった瑞月さん、もうすぐ葉っぱも赤くなってくるのかなと、帰り道の街路樹を眺めます。黄色い葉っぱはありますが、まだ紅葉にはちょっと早い、そんな感じ。
もう少し涼しくなると、過ごしやすくなるんだけれど。
商店街にある街路樹の彩りはもう少し先になりそうです。