Д夏のホラー特集2022③「ラジオ」
Σ(゜∀゜ノ)ノキャー
Д「ヒロシマのラジオ」
https://ncode.syosetu.com/n1120ht/
作 陸 なるみさま
【怖い度 不明】
敢えて言いたいんです。これは、ホラーじゃありません。現実に起きた最悪な過去の出来事です。
今でも苦しんでいる方がおられるのです。
平和を訴え、叶わぬ願いに歯がみする方が多くおられるのです。
作者様が仰られているように絶対に忘れてはならないことだと思います。
私も幼い頃両親に連れられて、広島原爆資料館へ行きました。
戦争なんてよく分かっていなかった、小学生の頃。だけど、幼いながらに、そこにある恐ろしさに、二度と行きたくない場所だと心と体が拒絶したことは確かです。怖かったのです。早く外に出たくなりました。
それほどに恐ろしい現実が、あったのです。
もうすぐ終戦記念日です。
これは忘れてはならない『現実』なのです。
Д「黄鳳伝 〜ラジオ語り〜」
https://ncode.syosetu.com/n6520hu
作:オカメ様
【怖い度2】
ハートフルではありません。でも、どうも怖がらせようとはしていないように思えて仕方がないのです。
読みやすいんです。そして、軽快。怖くないんです、面白いんです。
二万文字超えてますが、するっと読めます。コミックを読んでいるような感覚でするする読めます。おとぼけボンボン友人と熱血じゃないけどすごい力がある主人公とモフモフと抜けているのかしっかりしているのか分からないヒロイン?です。
Д「死霊代筆」
https://ncode.syosetu.com/n4783hu
作:曲尾 仁庵様
【怖い度2】
これはハートフルだと思います。悲しく温かいお話です。
死者の声が聞こえるラジオというものがあれば、誰の声を聞きたいですか? でも、現実にはラジオは流れていくだけで、求めているものとは繋がることは出来ません。
だけど、……。
読み終わればきっと心が温かくなり、涙がこぼれるに違いありません。
Д「そんなこともあるんだろう」
https://ncode.syosetu.com/n0643hu
作:ねこまんまときみどりのことり様
【怖い度2】
おばあちゃんっ子だった主人公。もう少し頑張ろうかなぁと思えるラストが疲れた心を温めてくれます。
Д「混線」
https://ncode.syosetu.com/n2483hu/
作:惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公 様
【怖い度3】
いや、はじめ私ね、この作者様の名前がタイトルだと思って避けていたのです。
なんか変なホラーなのかなぁって。公式ページでのランダム紹介でやっと見つけたホラーでした(笑;)
かなり真面目なホラーです。あるラジオ収録での出来事。明るい声でDJが高校生の告白タイムを電話で?繋げてラジオ放送しているようですが、そこに何かが混線してくるのです……。読みやすい文章で、ラストに訪れるその事実に恐怖する、そんなお話。
Д「ドキドキお化け屋敷」
https://ncode.syosetu.com/n6307hu
作:佐藤 そら様
【怖い度3】
可愛いタイトルに騙されてはいけません。可愛い文章運びに騙されてはいけません。
最後にゾクッとしたい方。必見です。
Д「言逆 ~ことさか~」
https://ncode.syosetu.com/n4895hu
作:倉紀ノウ様
【怖い度4】
これは本格ホラーです。
陰鬱な役所。消えた前任者。前任者の荷物の片付けから主人公の物語は始まります。
もうこれだけで薄気味悪いのですが、もっと薄気味悪い場所が出てきます。それが、冒頭で語られる村での出来事と重なっていくのです。
Д「妣島サバイバル研修集団失踪者におけるウラシマ現象 ~生還者に居場所はない」
https://ncode.syosetu.com/n8384ht
作:尾妻 和宥 様
【怖い度4】
生還者に居場所はない……確かに、色々な意味で。意地悪な薄い笑みを浮かべながらそう思ってしまいます。
90年代にとある島にて集団失踪がありました。総勢56名。そして、2022年、彼らが戻ってきたのです。
彼らにいったい何があったのか。
ラジオで特集が組まれます。パーソナリティにリスナー。そして、生還者の一人である三村さん。彼らを通して進む物語はとてもリアルです。文章の進み方がとても面白いんです。どんどんお話に引き込まれました。
一応【4】に置いておりますが、描写的には【3】なのでは?とも思ってしまいます。
グロテスクではないんですよね……。残虐度が正確には理解できないというか……(R18では確実にないと思いますが、極度にR15が無理な方は無理です)。痛いのが苦手な方は男女ともにお避けください。あと、人によっては救いなしの【5】だろっ?って思うのかなぁ?
すみません、ある意味分類不能でした。
Д「子を想い、雪原にウバメトリは鳴く」
https://ncode.syosetu.com/n0964hu
作:空館ソウ様
【怖い度5】
これはもう悲しいとしか言えないのです。
母の性でしょうか。
物語は転生という要素も含むのですが、それを現実的に書かれているので、辛くて仕方がないのです。
全く救いはありませんでした。
~((>_<))~((>_<))~
ぼんやり雨の音と共に響いてくる有線ラジオを聞いていた瑞月さん。
ふと、意識を取り戻しました。
あれ?
……有線ラジオ
なんて、この商店街にあったっけ??
2022年の夏のホラー紹介はお終いです。
この年の私の参加作
「合わさる」
https://ncode.syosetu.com/n0953ht/
【怖い度3】もしくは分類上【6】に感じていただけると嬉しいなぁ……。
しばらく紹介はお休みです。次回はホラー以外を紹介したいなぁと思っています。