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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
94/120

第33話 勝つこと 楽しむこと ~後編~

 実況:「入りました!8回裏大村投手からソロホームランを打ちました~これで1対0になり望月選手今シーズン第3号です!」


「よっしゃ~!先制だ♪」


 そして僕は、ホームベースを自分の足で踏んだ。


(ホームイン!!)


 するとお父さんが「すごいなぁ!!いつの間に急成長したんだろうな!」とつぶやいた。


「くそっ!!勝に打たれた!なぜだ!」




 すると岩手ゴールデンドックスの矢田監督は投手交代を告げた。


(ここで岩手ゴールデンドックスのピッチャー交代のお知らせです。ピッチャー大村に代わりましてミルトニー、背番号86)


 「監督!俺はまだ1点しかとられていないのになぜピッチャー交代なんですか?おかしいじゃないですか?必ず次の打席が回ってきたら打ちますから。 」


「大村!それは残念だが出来ない。 お前一人の試合じゃないんだ!分かるよな。」




「確かに俺一人の試合じゃないことは分かりますが屈辱くつじょくをこの試合で晴らしたいんです。」


「野球は恨みや屈辱を晴らすためのスポーツじゃない。気持ちは分かるけど今日は良く頑張ったと思う!だからゆっくり休んで次回良い投球を見せてくれ。」


「分かりました!」


 僕は、ベンチから大村投手の悔しそうな姿を目撃してしまった。



 それから1番狩野捕手や2番代打の鈴原選手はともに三球三振に倒れスリーアウトチェンジになった。


実況:「神戸ドリームベイスターズ対岩手ゴールデンドックスの交流戦の試合はいよいよ9回表岩手ゴールデンドックスの攻撃に入っていきます。


「よしあとアウト3つだ!頑張るぞ!」


 すると西村監督は「あとアウト3つだけど大丈夫かな…球数がいってるしな…」と言った。



 すると狩野捕手がマウンドまで来た。


「勝!とりあえず完封勝利は狙わず慎重にいくんだ!恐らく相手チームのゴールデンドックスは代打を続けて出してくるだろう。とにかく今はひとつのアウトを取ることに専念しながら野球を楽しむのが大切だと思うよ!」


「確かにそれが一番だな!わかった。ありがとう!!」


 そして僕は、一人目の打者とまずは対戦する。




 初球内角低めにストレートを投げるが球がそこ抜けてしまい判定はボールになった。


 そして2球目真ん中にストレートを投げるとまるで待っていたかのように打者は打球を捉えセンターのスタンドの方にボールは飛んでいき途中からセンターの守備に入った白山選手が捕ろうと試みる。


「どうしよう…でもこのまま望月くんの初完封勝利を消したくない。必ずとってやる。」



 するとベンチで見ていたお父さんは「すごすぎるな!新人には見えない守備だよ!」とつぶやいた。


 しかし白山選手がボールをキャッチした右腕が痛む。


「痛い…痛い…」


「白山!大丈夫か!!」


「勝くん…心配してくれてありがとうございます。」


「とりあえずベンチまで手を貸しますので行って治療してください!」




「分かりました!ありがとうございます!!」


 そして西村監督は守備の交代をこの間に告げた。


 それから僕は、二人目の打者を三球三振に打ち取り あとアウト1つになった。


「緊張してきたなぁ…でも頑張るぞ!」


(岩手ゴールデンドックスの選手交代のお知らせです。 柳田に代わりまして田原。背番号91)


 こうして初めてのプロ完封勝利までアウト一つに迫った。

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