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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
87/120

第26話 マネージャーの悩み ~前編~

 僕は、右肩の痛みなどにも悩ませていたがついに2回目の登板では5回投げて無失点でプロ初勝利を挙げ打撃では初打席初ホームランを記録するなど、これでようやく僕は、一歩前進出来たのです。それから応援してくれた東京ランナーズの田村投手の話を試合後僕は、近くの喫茶店で聞くとお父さんがサインしてあげた女の子が田村投手と言うことも分かった。



 それから僕たち神戸ドリームベイスターズは北海道ハイパーズ相手に第2回戦は原松さんのタイムリーヒットなどで3対1で勝ち第3回戦はサンチェス選手の2打席連続ホームランと先発の山本投手の完封勝利で2対0で3連勝し僕たちは飛行機で神戸まで帰った。


「勢いにチームがのってきてすごく嬉しいです!」


 すると西村監督が「まだ油断は出来ないけどすごく自分も嬉しいな!」と言った



 狩野選手は僕にこう言った。「やっぱり望月親子の投球を見るとなんだか力がみなぎってくるからね!」


「そんなことないですよ!僕なんかこれからですよ!」


「自分もまだまだですよ!最近なんか最速の158㌔が出ませんからね。」


「お父様十分ですよ!150㌔を連発したり変化球もすごくキレが良いですし僕の憧れの大スター投手ですよ!」




「狩野!そう言ってくれてありがとうございます!」


 しかし最近気になることが一つ僕にはありそれは原松さんが少し元気がないのだ。


「原松さんどうしたのですか?暗い顔して…北海道ハイパーズ戦から毎回スタメン出場で打率4割5分、打点3ってすごいじゃないですか!!」


「ありがとう。でも今の私はダメだよ…」


「なぜですか…」


「うまくは言えないけどだって勝くんが困っているときに助けてあげる事が私には出来なかったから…なのに他球団の田村投手は勝くんの調子についてとか分かっていたのか分からないけど助けることが出来て…なんだか私、悔しくて…」


「唯ちゃん… 言いたいことは分からないことはないけど…バカか!!」


「何で?」


「確かに声をかけてくれて助けてくれたのは田村投手だったけど気にしなくていいじゃん!!」


「同じチームメイトなんだから!!」


「確かにそうだけど…私はマネージャーとして助けてあげることが出来なかったから…」


「それじゃ聞くけどマネージャーだから完璧に出来なければならないのか!?」


「え?それはマネージャーで有る限り選手の気持ちや調子が分からないとマネージャーとしてダメだと思うから…」


「人はどれだけ努力しても限界がある。僕は、助けてくれようとしてくれた気持ちだけで十分嬉しいよ!それに完璧な人はいない。だからこそ投手でも先発.中継ぎ(途中から投げる役目、抑え(主に最後に投げる役目)がいるし野手も代打があるのじゃないかな?」


「そう言ってくれてありがとう!」


「だって完璧だったら投手も先発だけで良いし代打もないと思うよ!」



 すると西村監督が「望月くん良いこと言うじゃないか♪お父さんも感動しながら聞いているけど野球と言うものは誰か一人が欠けてもダメなんだ!一瞬.代打や中継ぎは誰でも良いじゃないって思うかも知れないけど全部重要な役割だよ!よく代打は脇役だって言われるけど自分はそうは思わない。

それはスタメンの選手だって毎日好調な訳ではない。だからその時に代打はチャンスは少ないけど助ける大きな役割があるからだ。」





「ありがとうございます!確かに西村監督の言う通りですね。僕も代打は控え選手だと思っていましたね。」


 すると狩野選手や青山選手は「確かに僕たちチームなんだから誰が主役で誰が脇役とかはないよね。全員主役だな!」と言った。


「だからこれからは唯ちゃん!!自分はマネージャーなんだからって言う強い意識は持たなくて良いからね。」


「勝くん!!ありがとう。」

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