第17話 現実の壁 ~前編~
新戦力を加え向かえた「神戸ドリームベイスターズ対東京ランナーズ」とのプロ野球開幕戦!!しかし僕は、途中からいきなり右肩の痛みに襲われ2回2アウト満塁ピッチャーの田村投手に満塁ホームランを打たれ彼女が途中で足を捻ってしまい動けなくなったため僕が彼女を助けて一緒にホームインしたあと降板し試合はそのあと0対4で負けてしまった。
僕は、病院にまた運ばれ検査を受け結果まちとなった。
「なぜだろう…治ったはずなのに」
「しかし一軍正式デビュー戦が1回2/3投げて2奪三振4失点で負け投手は酷いよな…」
すると西村監督がやって来て「投球内容は気にするな!155㌔を計測したりしていたから軽いケガだとは思うけどな…」と言ってくれた。
すると医師が出てきた。
「検査したところ大きな問題はありませんよ!完治を少し急ぎすぎた見たいですね…1週間後には元の状態に治ると思います!! 」
「そうなんですか!!ありがとうございます!」と僕は、言った。
それから僕たちは病院を出たのです。すると西村監督がこう言った。
「問題がなくて良かったよ!これなら先発ローテーションも1回飛ばすだけで大丈夫だな!次は頼んだぞ」
「分かりました!頑張ります!!」
そして次の日僕が球場入りをすると西村監督がやって来てこう言ってきた。
「すごい新聞の記事になってるぞ!!とくにこのメガスポ新聞なんか表紙一面だよ!」
「なぜですか?僕なんか1回2/3イニング投げて4失点KOで敗戦投手になったのになぜですか? 」
「それが記事の見出しに優しすぎるピッチャーって書いてあっていい意味で騒がれてるよ! 」
するとサンチェス選手も来てこう言った。
「アメリカの新聞にもでっかく載ってるらしいよ!」
「サンチェス選手おはようございます!!なぜアメリカの新聞にも載ってるのですか? 」
「それが今日の朝早く起きて俺がアメリカの友達と電話で話していたら望月選手の記事が載ってるって電話したあとに写メつきで送ってくれたよ!! 」
「え~!試合の中継って日本しかされてないですよね!西村監督!」
「そうだね!日本の試合はアメリカには流れないはずなんだけどな」
「はい!そうですけど…田村投手!なぜここに来ているのですか?練習はどうしたんですか? 」
「練習ありますよ!でも心配で来ちゃいました♪ 」
「わざわざ来てくださってありがとうございます!!プロ初完封勝利おめでとうございます!」
「いえいえ!祝ってくれてありがとうございます!!でも今回の完封勝利はあまり嬉しくなかったけどね 」
「なぜですか?プロ初完封ってすごいことじゃないですか!! 」
「確かにプロ初完封は嬉しいんだけど私があのとき望月くんが右肩の炎症があることを知らずに満塁ホームラン打ってしまったから…何だか悲しくて…ごめんなさい」
「田村投手!謝らないでください!!僕自身もあの時右肩に炎症があるなんて思わなかったから…それに助けることが出来て嬉しかったし…」
「本当に望月くんってすごく優しいね!」
「そんなことないですよ!」
「監督と相談してみたら本来は選手がシーズン中に他球団の所に行くのはダメみたいなんだけど許可しないとウチの東京ランナーズのイメージダウンに繋がっても僕がご迷惑だから例外だって言ってくれたんです」
「そうなんですか!!本当に嬉しいです♪お互い同じ先発で同じ投手だけど頑張りましょう!」
「はい!ねぇ…よかったら一打席遊ばない望月くんは肩の状態が良くないからバッターで私がピッチャーで!どうかな? 」




