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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
73/86

第12話 初めてのオープン戦 ~後編~

「試合は1対2で惜しくも神戸ドリームベイスターズは負けてしまいましたがチームは前向きで今年は初のクライマックスシリーズ進出の可能性に期待が出来そうです。」


 そしてテレビを消した。


「自分も今年こそはプロ野球に復帰して一度で良いから活躍したいなぁ…よし!!二次テストも頑張るぞ!」


 一方僕たちは…


「試合には負けてしまったけどいいピッチングだったぞ!エース級になれるのも時間の問題だね!」と土山選手が言った。



「まだまだですよ!5回もフォアボール出してしまったりしているからコントロールを開幕までに改善しておかないといけないですからね…」


 すると山本投手が「望月くんって本当に練習熱心ですね!僕ももっと頑張らないと。」と言った。


「そんなことないですよ!スタミナもまだまだ足りないなって今日のオープン戦で改めて思いましたからね…」


 それから僕は、寮に原松さんと一緒に戻った。



「そう言えば唯ちゃんの第二次テストってあさってだったよね!?」


「そうだよ!いよいよプロ野球選手になれるか決まるからね。」


「僕も応援に行くから大丈夫だよ!」


「いつもありがとう!でも不安なんだ…もし不合格だったらって考えると悲しくなってきて…」と泣き始める。




「大丈夫だよ!唯ちゃんも唯ちゃんのお父さんも親子で合格するよ!もしそれでも不安なら一緒に近所を走ろう!」と僕は、言いながら原松さんの手を引っ張りながら寮を出た。



 そして300メートルほど一緒に勢い良く走った。


「どうかな?何か一緒に走っていたら不安とか軽くならないかな?」


「すごく軽くなったよ。なんだか上手くいけそうな感じがしてきたよ!ありがとう!」


「唯ちゃんが少しでも元気になってもらえて良かったよ!僕も頑張るぞ!」


 そしてあさってになり合同トライアウト(ウチの球団では第二次テスト)当日を向かえた。


 合同トライアウトには約200人ほどの参加者が集まっていた。


「では今から合同トライアウトを始めます。担当をさせてもらう柊ひいらぎだ!よろしく。まず球団別入団テスト合格おめでとうございます。今回の合同トライアウトのテスト内容は試合をしてもらいます。


「テストの試合形式内容は、基本は普通の試合形式で投手は1~2イニング、野手は1~2打席程度出てもらうリレー試合形式だ!なお試合対戦相手はこの日のために来日してもらったメジャーリーグのジャイローズ格下マイナー3Aと行うことになる。いいな!!」


 すると選手たちは「分かりました!」と声を揃えていった。


 僕は、観客席で見ながら「僕が受けた緊急補強入団テストとは内容が違いすぎるね…」とつぶやいた




 すると一緒に見に来ていて僕のとなりに座っていた西村監督が「普通の入団テストは毎年こんな感じだよ。


 ただ違いがあるとするならば普通の入団テストは開幕二軍の可能性が高いが緊急補強テストは確かに即戦力つまり育成契約の可能性もあれば一軍昇格の可能性もある。但し契約金が緊急補強で入団した場合はもらえないらしいけどね。」と言った。


「そうなんですか。色々事情があるんですね…」




 その後二人はテストを受け原松さんは、3番レフトで先発出場し第一打席は三振に倒れるが第二打席にセンター前安打を放ち二塁まで進み二塁打に記録はなり2打数1安打となった。


 原松さんのお父さんは7回からリリーフ登板し1アウト1.3塁のピンチにはなるが決め球のフォークでピンチを抑えて2回投げて5安打1四球2奪三振無失点と好投した。


 そしてテストは終わり結果待ちをしているのである。





「大丈夫かな?私.一回三振してしまったからなぁ…」


「原松さん!大丈夫だよ。第二打席の二塁打はすごく良かったから。そう言えば前から疑問だったんだけどなぜお父さんは投手として受けたのかな?」


「ウチのお父さんはこれまで5回プロ野球のトライアウト(入団テスト)を受けたんだけどいずれも失敗で…確かに独立リーグでも野手だけどプロ野球に入団して最初の3年ほどは投手として活躍していたからね。」


「なぜ野手に転向されたんですか?」



「実はまだ話していなかったことなんだけど右肩を3年目の夏に壊してしまって病院で診察してもらったんだけど幸い命は大丈夫だけどボールを投げることは厳しいって言われてそれから中学以来の野手に挑戦して野手転向したんだ!!」


「そうだったんだ…」


「そろそろ結果が発表されるみたいだね。」


 そして二人のプロ入りの運命が決まる。

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