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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
69/120

第8話 魂のこもった言葉 ~後編~

(シュッ!!)


(カキーン!!)


 狩野選手は打球を強く打ち返しセンター前にボールが落ちセンター前ヒットになった。


 2番は青山選手が打席に立ち初球のややボール気味の打球を強振し打球は勢い良く飛んで行きスタンドに入った。


「やった~ツーランホームランだ!青山選手すごいね!」と僕は、つぶやいた。


 青山選手はガッツポーズをしながらホームに帰って来た。


 それから山本投手は7回にソロホームランを1本浴びるが(打たれてしまうが)9回投げて10安打1失点4奪三振をマークし練習試合とはいえ約5年ぶりの完投勝利をした。


 そして西村監督が「これならトラウマも大丈夫だな!!開幕一軍はほぼ確実だから1人決まったなぁ♪」と微笑んだ。


「最初はすごく心配だったよ!!ヒット連打された時にもしかしてこのまま打たれてしまうのかって…でも望月くんが負けてしまえばいいって言われてからなんか闘志が燃えてきたね…でもなぜあんなことを言ったんだろう!?」


 すると西村監督がこう言った。「いい意味で彼は言ったんだよ!山本投手に闘志が燃えてくることによって不安よりも闘志のほうが勝つとトラウマがなおるのじゃないかと思って言ったみたいだよ!」



「そうなんですか」


「恐らくだけど望月は君が約4年ぶりに一軍復帰したのにまた二軍に落ちる姿を見たくなくて頑張って欲しくて魂のこもったメッセージを言ったんだと思うよ」


 その頃一方僕は、控え室で「いい意味で僕の出番はなかったなぁ!!明日こそは当番したいなぁ…」とつぶやいた。


 すると山本投手がやって来た。



「さっきは魂のこもったメッセージありがとう!」

「いえいえ!すいませんでした…大変失礼なことを言ってしまいごめんなさい。ただせっかく一軍に復帰したのにあそこでもし打たれ続けて山本投手がマウンドを降りる姿を見たくなくて…頑張ってほしくて言ってしまいました」


「試合後に西村監督が話してくれたから大丈夫だよ!しかし何年ぶりだろうな…あんなに闘志が燃えたのは高校野球の地方大会の決勝戦以来かな?」


「そうなんですか!!」


「プロに入団してからも確かに闘志は燃えていたけどここまで燃えたことはなかったなぁ!!」

「また魂のこもったメッセージお願いね!」


「ありがとうございます!!分かりました」


 それから次の日の練習試合は雨で中止になり気がつけば一週間がたって春季キャンプも最終日を向かえその一方で原松さん達のプロ野球入団テストが行われる当日になった。


「いよいよ!!今日なんだな…原松さん達のプロ野球入団テスト。受かってほしいなぁ…」




 その頃、一方原松さんは「いよいよ今日だな!!絶対受かるぞ!お父さん遅いなぁ…私は10分前に京都市民球場に着いているのになぁ。」


 すると原松さんのお父さんがギリギリ到着した。


「遅くなってごめん!寝坊してしまって何しろ昨日は不安で眠れなかったから…」



「不安な気持ちは分かるけど寝坊はダメだよ!特にお父さんは今年でラストチャンスだからなって言ってたじゃないか!」


「そうだったね!しかし参加者たくさんいるんだね…」


「今年は外国人の人も多いみたいだからね…」


 するとオーナーさんが球場に入ってきてマイクを持ったのです。「今日はプロ野球 神戸ドリームベイスターズ入団テスト会場に来ていただき誠にありがとうございます!参加対象者は自由契約選手(プロ野球経験はあるが現在は未所属)とプロ野球球団関係者と海外でプロ野球をしていた選手が対象になります。また合同トライアウト(入団テスト)は二次テスト以降にさせていただくため一次テストは通常で行いますのでよろしくお願いいたします。」


「では、さっそく一次テストを始めさせていただきます。一次テストはまずピッチング(投球)テストとバッティング(打撃)テストを行います。順番は受付を済ました順番になります」


「大丈夫かな!?すごく緊張してくるなぁ」


「しっかりしてよ!!お父さん!」


 こうして入団テストは始まる。

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