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【野球小説】ジャイロボール魂  作者: まっさー
シーズン2 ~激闘! DreamBASEBALL ~
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第6話 初めての春季キャンプ ~後編~

 それから僕は、一週間春季キャンプでリハビリを含めたトレーニングを頑張った。


 そしていよいよ春季キャンプ初めての練習試合の日になり僕は、治療後初登板となるため西村監督は僕を中継ぎ(リリーフ)登板させることに決めた。


「いよいよ春季キャンプ初めての練習試合だな!!」


「西村監督,僕は先発したいのですがダメですか?」


「それはできない!!仮に90球以内って言っても昨年無理したからいい意味で信用できないね!焦らずにまずは少しずつ戦力になってくれたらいいと思ってるから!!」



「分かりました!ありがとうございます!!」


「先発は山本敏史としふみで行く予定だ!!」


「監督,確かその投手って昨年育成のコーチしていませんでしたか?」


「していたよ!なにしろ約4年ぶりの一軍だからな!!」



「えー!気づかなかったよ。だって春季キャンプの時いなかったじゃないですか?」


「春季キャンプの時は別メニューの練習を行うため二軍だったんだ!!」



「山本さんも声かけてくださいよ!」


「気づくかなって思ったからね!3年前に調子がよくなったから2回だけ二軍で登板したことあったのだけど直ぐに肩に痛みが出てきてしまって0勝1敗,防御率13.50でそれから約3年間コーチをしていたと言うわけだよ。」


「そうなんですか…大変でしたね。でも今年はお互い同じ投手で嬉しいです♪」



「先輩の実力を見せてあげるよ!」と笑いながら言った。


 西村監督が「そう言えば急な一軍昇格で少しこっちに来るのが遅れていてベンチスタートにはなるが白山選手と飯山選手も戦力に加わることになったからよろしく。」と言った。


「白山選手と飯山選手どこかで聞いたことある名前だな…」


「勝くん!!元育成時代のチームメイトだよ!」


「思い出しました。山本さん! ありがとうございます!!」


「いいよ!!しかし忘れん坊だな…」

「すいません…気を付けます。」


 そしていよいよ練習試合が間もなくこの神戸スタジアムで始まろうとしている。


「久しぶりの実戦登板になるなぁ…いつでも大丈夫なようにブルペン(投球練習場)で一足お先に行って練習しておこう。」



 すると西村監督がこう言った。「今日は東京ブルガリーズと練習試合だ!昨年リーグ3位で勝率も5割3分と強いチームだが頑張って勝ちましょう。」


 そしてチームのみんなは「はい!分かりました!!」と大きな声で言った。


 それから10分後…


 試合は始まり1回表の守備で山本投手は初球内角低めにスライダーを投げると


(カキーン!!)

 打者は勢い良く打球を打ち返しレフト前にボールは落ち記録はヒットになってしまった。



 そして次の打者に初球ストレートを高めに投げると一塁ランナーが二塁に走られ投げたボールの判定はボールとなり狩野捕手も全力で二塁に投げるが間に合わず


(セーフ!!)


 セーフとなりノーアウト2塁のピンチを招いてしまった。


 そして2球目カーブを真ん中に投げると打者は空振りした。


(ストライク!!)


 3球目少し低めの際どいところにカーブを投げると


(カキーン!!)


 打者は打ち返しセンター前にボールは落ちて記録はヒットになってしまった。



 僕はブルペン(投球練習場)で肩を作っていたが我慢できずベンチまで走っていく。


 山本投手は約3年前の登板で1イニングも抑えられなかったことがトラウマになっていると僕はブルペンに映っている映像を見て思った!


「狩野捕手!!一旦タイムかけてくれ!!」


「望月くん!!わかった!!」


 すると西村監督が「いきなりどうしたんだ!!まだ出番じゃないよ。」と言った。




 するとお父さんが西村監督に「恐らく息子も気がついたのだと思うが西村監督は現役の頃って野手でしたよね!?」と話しかけた。


「そうですね…現役の頃は主に一塁手と外野手でしたね…」


「野手には分からないかも知れませんが山本投手の顔色と肩がしっかり動いていないんです。見た目では普通に見えると思いますが普通じゃないです。約3年前にその時はいくら二軍の試合だったからとはいえ1イニングも抑えられなかった記憶がトラウマになっていると調子を崩しやすくなりますからね。」



 こうして山本投手はノーアウト1,3塁のピンチを招いてしまいトラウマの症状が試合中に出てしまった。


 果たしてどうなるのでしょうか?


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